« アルフォンス・エルリックって | トップページ | Like a Butler 感想 »

2009年3月 6日 (金)

真・恋姫無双SS 呉国の姫 最終話

「ふぅ、終わったわね。」

一蓮は荊州城に戻っていた。

「ええ、無事決着して良かったですわ。」

已莎も一緒にいた。母に会いに来るのも有ったが、事後処理も結構残っていた。

「一蓮さんには色々動いて頂きまして、ありがとうございました。」

呂蒙が一蓮にお詫びをする。城でのことはほとんどが演技であった。

「どうやら囮役までさせてしまったみたいで、この子ったら私にも計略の細かい部分は教えてくれないのですよ。」

「敵を欺くにはまず味方からですわ。」

「んーー、私は已莎を信じてたから。体も動かせたし、良い実戦訓練だったわね。」

「ほんと、そう言って頂けると気が和らぎますが・・・・。」

「でも、関羽様に付いていったのも已莎の作戦だったの?」

「ええ、5000の兵で出立したのも2000の呉軍を兵の中に隠す策ですわ。」

「じゃぁ、荊州を実際守っていたのは?」

「蜀の兵ですわ。でも城を落とした兵だけは呉の兵ですが。」

「ふーん、なんだかややこしいね。でもそれで万事うまくいくのでしょ?」

「ええ、極力穏便に事が済むように尽力しましたわ。」

実際、今回の件はほとんどが呉の中で行われたため、形式上あの戦闘も軍事演習という事で収まった。

ほとんど死者も出ていないと言うことも穏便に済ますためには重要だった。

「首謀者の二人は?」

「多分大丈夫だと思いますわ。反乱も無かったことになってますから。」

普通なら反乱の罪で死罪であるが、亞莎が呉の重臣で一番穏便な人物に話を通してあった。

「でも、若干の不安はありますが・・・・・・・」

已莎が遠い目をする。彼女の考えはもう神算といえる物だった。

『ただ、侮れないのはやはり諸葛亮孔明さんですわ。』

誰にも聞こえない声でポツリと呟いた。

「もう行くのか?」

関羽は、城の門の前で一蓮に尋ねる。

「はい。先生、一年間ありがとうございました。」

馬上の一蓮は笑顔で答えた。

「寂しくなるな。」

「でも、そんなに離れては居ませんから。また遊びに来ますね。」

「あぁ、いつでも来てくれ。」

「はい。それでは、再見。」

そう言うと一蓮は愛馬の白天を走らせた。

心は建業に居るあの人の元へ。

でも、一筋の泪は一年間への礼儀的な物だろう。

彼女の心は晴れやかに澄んでいた。

------END-------------

多分後日談とか有ります。

|

« アルフォンス・エルリックって | トップページ | Like a Butler 感想 »

SS」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 真・恋姫無双SS 呉国の姫 最終話:

« アルフォンス・エルリックって | トップページ | Like a Butler 感想 »