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2009年4月

2009年4月30日 (木)

真恋SS番外編1

拠点フェイズと思って、真恋の魏の拠点フェイズを読み返してみると、基本的に一刀の情けなさが前面に出されていますねぇ。

これってウチのSSの一刀様にはほぼ参考にならないw

例えば春蘭に斬りかかれるシーンとか結構あるけど、一刀様なら普通に受け流すし、そもそもこちらの春蘭が稽古以外で斬りかかる筈もない。

しかも、オリジナルで書こうとするとすぐアダルトシーンに話が行ってしまうw

桂花の甘甘な話とか、凪の甘甘な話とか、流琉の甘甘・・・以下同文w

そんな物を書いてみたい想いはあるのですが。

で、最近思っているのはif真恋拠点ターンの一刀がウチの一刀様だったら・・・・・

一刀の中身だけ変えて話を作ると

桂花拠点ターン1「君子危うきに近寄らず」より

「なんだか、向こうが騒がしいな」

俺は声のする方に向かってみると、そこには言い争う桂花と春蘭が居た。隣で秋蘭も話を聞いている。

「どうした?」

俺が秋蘭に尋ねると戦術面での言い争いだと教えてくれた。

春蘭の猪突猛進ぶりが桂花には許せないようだ。

言い争いではやはり、軍師である桂花の方が明らかに強い。春蘭は劣勢気味だ。

俺は春蘭に助け船を出す。

「たしかに、桂花の言うとおり無駄な突出は軍略を乱す。しかし、千差万別に動く戦場での春蘭の行動をも読み切るのが軍師じゃないか?」

「春蘭の行動なんて読めないわよ。脳筋なんだから。」

「だがな桂花、それは軍師としての役目を放棄しているのと一緒だ。読めないのなら読める方向にお前が誘導してやればいい。」

「正直春蘭の武力は我が軍で最強だ。読めない脳筋を制御してこそ軍師冥利に尽きるのではないか?」

俺の並べる正論に桂花の余裕が無くなっていく。

「あんたにそこまで言われるなんて・・・・・。」

桂花が絶句していると今度は春蘭が怒り出した。

「いま、なんと言った。脳筋だと!?」

そうやって腰の剣に手を掛ける。

俺は驚いて止めに入る。

「おい、馬鹿。こんな所でやめておけ。」

「なんだと、今うすら馬鹿と言ったな。」

そう言って春蘭は剣を抜いて構える。

俺はそれを見て少し呆れたように秋蘭に目配せをする。

「北郷、そこになおれ、叩っ斬ってやる。」

俺はその振り下ろされた刀を左手で軽くいなすとその持ち手を掴んだ。

そのまま後ろに回って春蘭の首に息を吹きかける。

「こんな所で刀を振ると怪我をするだろう。」

「あっ、あう・・。」

すると、吐息と共に春蘭の刀を持つ手から力が抜ける。

俺は春蘭の手から刀を抜き取るとそれを秋蘭に渡した。

そしてボーゼンと見つめる桂花達に声を掛ける。

「そろそろ平行線な言い争いはやめておけよ。時間の無駄だ。」

そう言ってその場を立ち去る。

残りの三人は何が起こったのか解らずにその場に立ちつくした。

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2009年4月29日 (水)

閑話休憩 恋姫麻雀

一段落付いているので閑話休憩です。

この後の展開は若干悩んでまして、いくつか候補があるのですがどれを選択するか迷ってます。

迷いが断ち切れるまで少しSSの更新は休むかもしれません。

そう言えばこの間恋姫麻雀やりましたw

面子の中で恋姫詳しいのは俺1人だったんで、俺圧倒的に有利w

正直コマが絵が目立って見にくいので他の人から反対が出て半チャン1回で普通の牌に戻しました。

写真取っておけば良かったなとw

静岡県浜松近辺で打ってみたい人がいましたらメールくれれば考えるかもw

恋姫麻雀大会

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2009年4月28日 (火)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√47

官渡の戦いから数日が経った。

やっと我が国の領土内のゴタゴタも一通り落ち着き、平和な時が訪れていた。

その間有ったことと言えば、袁紹と袁術が領土内で保護されたことぐらいだった。

「北郷さん、北郷さん、わたくし暇でしてよ。何か遊ぶ物はありませんか?」

「北郷のあにきぃ、次ぎに戦があったらオレにも参加させてくれよぉ。」

「姫、文ちゃん、我が儘言ってはダメですよ。一刀様はすべてを許して保護してくださってるんですから。」

「あぁ、良いなぁあにき。斗詩から一刀様なんて呼ばれちゃって。でも、斗詩はやらないよ。オレんだもの。」

「一刀ぉ、ハチミツはもう食べてはダメかのぅ。」

「美羽様、私が内緒で手に入れておきました。存分に食べてください。」

「おお、ななの、偉いぞ。」

「・・・こうして魏軍のハチミツを食べ尽くして、屋台骨をへし折る策ですよ(小声)」

「・・・おお、やるな、ななの。褒めて使わすのじゃ。」

「いや、ハチミツぐらいで魏軍の屋台骨は折れないから・・・・・。」

色々突っ込みどころ満載な軍団が片隅にいることで大分にぎやかさを増してきた。

 

そんな中、我が軍の主なる武将で評定が開かれた。

皆を前にして俺が第一声を発する。

「魏国領内も大分安定してきた。今日議案とするのはこれからの方針だが・・・・皆の忌憚のない意見を聞かせて貰いたい。」

「私は、呉と蜀を取って天下を制するのが一番だと思います。」

最初に意見したのは春蘭だった。

その一直線な意見は、確かに春蘭らしい。

「私も賛成です。」

珍しく桂花も前置き無しで春蘭を肯定する。

「ですが・・・・・・一刀様はどうお考えなのでしょうか?」

「少し議案の題目が漠然としているように感じます。攻めるのか?攻めないのか?と問われればここにいる全員が攻めると答えるでしょう。」

「ですが、その時期、方法について問われるのであればそれについての答えを用意いたします。」

「ただ・・・・・一刀様が攻める御意志があるのかというのを最初に確認しなくては前提条件が潰れてしまいます。」

俺は桂花の意見を聞き、すこし目をつぶって考えた。

そして目を開けた後、口を開いた。

「俺は・・・・・この大陸を統一する。その為の方法、時期を論議して貰いたい。とりあえずどちらから攻める方が良いか意見を交わしてくれるか?」

そう言って周りを見回した後、無意識のうちに呟いた。

『それが、華琳の宿願でもあるから・・・・・』

それは、一瞬のうちに消えて、一刀の記憶にもメモリーされなかった。

しかし、確かにその言葉は有った。

一刀の目から迷いが消えていた。

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2009年4月27日 (月)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√46

北方攻略後、俺は内政でとても忙しかった。

春蘭達も未だくすぶっている反北郷勢力の掃討に忙しかったし。

そんな中涼州攻略に行っていた秋蘭から報告が入った。

「そうか、馬騰さんは亡くなったか・・・・・。」

こちらとしては降伏勧告をしていたのだが、徹底抗戦を望んでいた馬騰は陣幕で病気に倒れたらしい。

その為総崩れになって、実子の馬超は行方不明との報告だ。

「出来れば降って欲しかったけれど仕方がない。やっぱり俺が行くべきだったかも・・・。」

そう呟く俺に桂花は話しかけた。

「仕方がありません。一刀様の身は一つしかないのですから。すべてを求めるのは無理なことですわ。」

「そうだね、桂花。でも出来るだけたくさんの人を救ってあげたいと思うのだよ。」

「はい、一刀様はそれが出来るお方です。でも、人には天命という物がありますから。今回も馬騰は死にましたが、そのお陰で兵の死ぬ数は減ったと思われます。」

「そう割り切れればいいけどね・・・・。」

浮かない顔をしている俺に桂花が尋ねる。

「ところで、これでほぼ残る勢力は3つとなった訳ですけど、どちらの国から攻めますか?」

確かに残ったのは我が魏国と劉備の蜀、孫策の呉となった。

「・・・・それはここで話すべき内容じゃないね。」

「あ、はい、済みません。」

「でもね、俺は少し迷っているのだよ。どちらの国も大国だ。攻めると成れば負けるとは思わないけどたくさんの血が流れる。」

「蜀も呉も良主が治めているとの情報も入っている。攻めることに価値はあるのかなって。」

「・・・・・もし、同盟を組めたと致しましても、それぞれ別の国です。いずれ衝突することもあるでしょう。」

「差し出がましいかもしれませんが、一度一つにまとめることも必要なのではないのでしょうか?」

桂花の言うことにも一理ある。上下関係がしっかりしていた方が同盟も長続きしやすい。

しかし、俺は迷っていた。

多くの血が流れることに・・・。

『天下三分の計ってのは実は一時凌ぎの策なんだよなぁ。』

そう思いながら眠りに就いた。

隣で寝ている桂花の寝息を聞きながら・・・・・

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2009年4月26日 (日)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√45

撹乱された前線を二人で持ちこたえる袁紹軍のツートップ

「斗詩、もうここはダメっぽいぜ。」

「文ちゃん、そうだねぇ。」

「本陣も張遼に好きなようにやられちゃったみたいだしな・・・今頃麗羽様も・・・。」

「麗羽様討ち取られちゃったかなぁ。」

「ご冥福をお祈りするなぁ。」

「勝手に殺さないでくださる。」

「あ、麗羽様。よかったぁ生きてたんですね。」

「よかったぁ、じゃ、有りません。急いで撤退しますよ。」

「でも、さっき夏侯惇が南皮の方に向かいましたよ。あの分じゃぁ落とされてるね。」

「先ほど鳥巣も呂布さんに襲われて食料を焼き払われたって情報も入りましたぁ。」

「きぃ、なんと言うことでしょう。北郷軍ごときにこの袁紹が追いやられるなんて。」

「それより、逃げた方が良いぜ、姫。」

「え!?」

「どうやらこちらに夏侯淵さんが向かって来ている居るみたいです・・・・。来た!」

「袁紹、逃がすか。」

秋蘭が凪達を引き連れて袁紹を追撃に入る。

「姫、速く逃げて!・・・・ってもう居ない。」

「猪々子さん、斗詩さん、遅いですわよ。」

袁紹は遙か彼方に逃げていた。

「あぁ、まってください。麗羽様。」

脱兎の如く逃げ出す顔良と文醜。

「くっ、なんと逃げ足の速い。」

追いかけようとする秋蘭だったがすでに姿はなかった。

 

「袁紹が捕まらなかったのは仕方がないね。秋蘭、ご苦労様。」

俺は陣幕で秋蘭達をねぎらった。

すでに南皮を落としたと春蘭達からも報告は入っていた。

そして、孫策が袁術を追い落とし、江東を得たという報告も入った。

「しかし、なぜ一刀様は孫策にそこまでお優しいのですか?」

桂花が尋ねるが、端はしに嫉妬の色が見える。

「いや、まぁ今回はその方が戦闘が楽だと思ったからね。」

孫策に仕事をさせないのも重要だと俺は言う。しかし、本心は別に有った。

『劉備にあれだけしたのだから孫策にもある程度塩を送っておかないと不公平かな。』

甘いとか甘くないとかは超越した思いだった。

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2009年4月25日 (土)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√44

正面のぶつかり合いがなされ互角の戦況かと思われたときに霞の騎兵隊が袁紹の本陣に流れ込んだ。

兵の指揮のまともに出来ない袁紹は慌てふためき潰走した為、前線も崩れてあっけなく袁紹軍は崩壊した。

袁紹軍と袁術軍との間にぽっかり空いた穴を春蘭が突き、袁術軍の本陣を急襲したため袁術軍の本陣も瓦解の憂き目となった。

 

「さっきから袁術の伝令がひっきりなしに来てるわね。」

「ついに撤退だそうだ。殿を務めろと言ってきたぞ。」

「鎖の外れた虎に殿だって、正気かしら?」

「おそらくは、鎖が外れていることに気が付いて居ないのだろうな。」

「こんな願ってもない機会は後3年は無いわね。」

「そうなのだが、北郷軍がどう動くか・・・・。」

「無いわよ。」

「・・・・そうか、無いか・・・・。」

「雪蓮の勘と私の考えが一致したなら問題はないな。この機会に袁術に奪われた我らが土地を取り返すぞ。」

「ええ、我らが積年の恨み、晴らしてみせるわね。」

 

「美羽さまぁー、急いで逃げましょうよぉ。」

「こんなに北郷軍が強いだなんて聞いてなかったのじゃ。」

「撤退して陣形を立て直しましょう。まだまだ我が軍には余力がありますよぉ。」

「そうじゃな、我が軍は大国じゃ、この程度の敗戦など問題にならずじゃ。」

「いつも通り殿は孫策さんに務めて貰うようにしてありますからぁ。」

「おお、そうじゃな、あやつら今回の戦にはあまり働いてなかったからそのくらいはやって貰わんと。」

その時に伝令が張勲に届く。

「美羽様、悪い知らせがありますよぉ。」

「どうしたのじゃ?」

「食料を備蓄していた鳥巣が呂布さんに襲われちゃいましたぁ。」

「ええっ、どうするのじゃ?」

さらに伝令が届く。

「さらに悪い知らせがありますねぇ。」

「・・・・・・・。」

「孫策さんが裏切りました・・・。」

「なんと、妾の恩を仇で返すとはなんたることじゃぁ。」

「いつか裏切るとは思っていましたけどぉ。」

「おおっ、ななのは孫策の裏切りを読んでおったのか、当然対策も考えてあったのであろうなぁ?」

「ええ、裏切らないようにと毎晩祈ってましたですねぇ」

「それだけか?」

「それだけですよぉ。」

「ななのぉ~、妾はどうすればいいのじゃぁ!」

「知りませんよぁ、まぁ逃げるしかないですねぇ。このままだとお城も落とされちゃうかもしれませんけど。」

「ななのぉ~。」

袁術の叫び声がむなしく響いた。

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2009年4月24日 (金)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√43

袁紹の用意していた櫓を、我が軍の秘密兵器、回転式射石機で粉砕していく。

通常の投石機をバッティングマシーン風にアレンジしたからくりだ。

普通の投石機と違い連射が可能。これは予想以上に効果が高かった。

「とはいえ、的がでかくないとあまり効率的じゃないんだけど。」

そう呟きながら俺は孫策と対峙していた。

予想通り孫策はこちらの出方をうかがっている。

『さて、それではそろそろ行動するか。』

大将の俺がこんな端に布陣したのも、恋とねねを連れてきたのも策のウチだった。俺は恋とねねを呼んで言った。

「いいか、恋、ねね、今から君たちには別の場所を攻めて貰うよ。この地図に示してある場所だ。」

「ふむぅ、それは重要な場所なのでしょうか?」

ねねは訝しげに尋ねる。

「あぁ、勝負の肝を握ると言っても過言じゃないよ。」

「おお、恋殿の武はそう言う場所でこそ扱われるべきですな。」

「・・ご主人様・・・大丈夫?」

「あぁ、多分孫策は攻めてこないから大丈夫。恋こそ任せたよ。」

「・・うん・・・恋、頑張る・・。」

『さて、孫策に・・・・いや、周瑜にこちらの意図は伝わっている筈なんだけどな。』

未だ動かない敵陣を見つめて俺は呟いた。

 

 

「すでに戦闘は始まっておるぞ。わしらはまだ動かんのか?」

痺れを切らしたように黄蓋は周瑜に詰め寄った。

「相対している軍のあの北郷の旗が気になるのだよ。」

周瑜は眼鏡を直しながら冷静に言う。

「わしらの相手に大将が来ているのならちょうど良いではないか。叩きつぶしてやれば決着が付く。」

黄蓋の戦いたくてうずうずしているのが解る。

「そうだねぇ、北郷と一度矛を交えてみたい気はするけどねぇ・・・・。」

「雪蓮、お前まで。」

「いえ、北郷の考えも、冥琳の考えも解るわ。だけどね、なぜ北郷は私たちに有利なようにしてくれているのかしら?」

「たぶん、私たちが不確定要素だからだろう。」

周瑜は冷静に分析する。

「不確定な存在なら例えその者に利が有ろうとも、確定的な物を与えてやればいい。そうすることで答えが出るのさ。」

「難しいことは解らないけど、一つだけ解ることがあるわ。私たちにとって、独立の機会だって事。」

「私たちはこのまま北郷軍と対峙したまま戦力を温存するわ。そして長年の本懐を果たすわよ。」

例え袁術から援護要請が来たところで敵本陣の牽制と言えばある程度は無視出来る。

それも北郷の考えなのだろうけど、ここはあえて乗らせて貰うわ。

周瑜は、敵ではあるが北郷の懐の深さを感じていた。

 

 

「で、君たちに攻めて貰いたい場所はここだよ。」

地図に示された場所は鳥巣だった。

「ここに袁家連合の食料が保管されて居るんだ。ここを落として食料を焼き払ってくれないか。」

「おお、それは重要な役目ですな。恋殿、頑張りましょう。」

「・・コクッ・・・」

そうして、出陣する恋達を見送った後、俺は戦況を確認した。

どうやら計画通り進んでいるようだ。

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2009年4月23日 (木)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√42

俺は本陣の陣幕にて軍議を開いた。

「稟、敵の配置を説明してくれ。」

「はい、敵は官渡に集結しているようです。向かって右に袁術軍、左に袁紹軍。連携を取ろうとする様子は見えません。」

「詳しい配置と、伏兵の有無は?」

「袁紹軍は、顔良、文醜の二人を全面に押し出しているようです。その後ろに本陣として袁紹が居るようです。策という物は感じられません。」

「袁術軍は、主立った武将を左に配置して先鋒として使うようです。右隅に孫策軍。どうやら遊軍として使用するようですね。」

「伏兵として使われるような将は情報ではいません。孫策も大人しくしているようですし。」

「たぶん、大軍でバーンととか考えて居るんでしょうねぇ・・・王者の戦いだとか・・・。」

桂花が呆れたように口を挟む。

そんな桂花に俺は尋ねる。

「こちらの配置は済んでる?」

「はい、霞の部隊を左の側面にすでに配置してあります。正面がぶつかれば本陣を突ける位置です。」

「孫策を牽制出来る部隊が欲しいな。んーん、秋蘭はどうだい?」

「秋蘭には顔良の抑えをお願いしてありますが、誰かと交代しますか?」

「んーーーー、その部分は結構重要だねぇ・・・・・。」

「私ではどうですか?先日の失態の挽回をするチャンスを!」

春蘭が言うが、それは俺が制する。

「春蘭には袁術本陣を叩いて貰いたいし、牽制の役はちょっとね・・・」

「そうですか・・・・・。」

「仕方がないな、俺がやろう。」

「ダメです!」

桂花に即断されるが俺は引き下がらなかった。

「稟、孫策は俺が対面したとして突撃してくると思うか?」

「・・・・いえ、この間とは状況が違いますから。周瑜も居ますし。多分警戒してくるのではないかと。」

「心配なら恋も一緒に来て貰おう。」

「恋殿が一緒ならねねもご一緒します。」

「それなら・・・・でも前線には出ないようにお願いしますね。」

そう言う桂花に俺は笑顔で答える。

「あとは、秘密兵器の準備か・・・・・。」

この戦いに向けて俺は真桜にとある兵器を開発させていた。官渡の戦いと言えばこれだろう。

「真桜、準備は出来てる?」

「はいな、万端やで。」

そうして官渡の戦いは口火を切った。

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若干新装

ブログのデザインを少し変えてみました。

読みにくかったりするようなら元に戻しますのでご意見ください。

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2009年4月22日 (水)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√41

その後、一旦兵を引いて戦力を立て直すと、袁紹と袁術がタッグを組んで攻めて来るという情報が入った。

「予想はしていたけれど、結構早かったね。」

俺は桂花に言うと、呆れたように桂花が答える。

「先日の戦いで味を占めたのでしょう。馬鹿達が一緒になったところで連携など出来るはずはありませんが。」

劉備攻略で図らずも連携する形になったことを言っているのだろう。

互いに好き勝手やっていただけなんだが・・・・

「別々に攻めてこられるよりは対処がしやすいですね。」

稟が発言する。

確かに、別々に攻められてナチュラル連携とかされた方が嫌すぎるな・・・・

「風はどう思う?」

「ぐぅ・・・・・・・。」

風に尋ねると相変わらず寝ている。

なんか可愛くて、目覚めのキスとかしたくなるが、軍議なので出来ないのがもどかしい・・・・・

「ふぁっ、寝てませんよ。」

そんなことを思っていると風は目を覚ました。

「おはよう。で、風は今回の対応はどう思う?」

「袁紹軍も袁術軍もさしたる脅威ではないでしょう。問題があるとすれば・・・・・・・」

「孫策か・・・・・・・・・。」

「いえ、目覚めのキスなど考えていたおにいさんの頭の中です。」

「・・・・・・・・・・・・・・。」

周囲から冷たい視線が集まるが、あえてそれをスルーして風に尋ねる。

「ともかく、孫策には充分気を付けた方が良いかな?」

「鎖に繋がれた虎はさしたる脅威ではありません。鎖を解かれたら脅威ではありますが・・・・。」

「しかし、鎖を解かれた虎が大人しく敵を襲ってくれるとは思えません。飼い主が殺される事などは普通でしょうねぇ」

「なるほど、鎖が解かれる前に飼い主を弱らせておくことが肝心という訳だね。」

「孫策さんはその気が満々のようですから・・・。」

「では、細かい戦術はその場で立てよう。出陣の準備を頼むよ。」

そうして俺たちは袁家連合軍と対峙した。

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2009年4月21日 (火)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√40

孫策の奇襲はかなり有効に働いた。

俺たちが仕掛けられないばかりに、劉備軍は仕掛ける準備をしながら仕掛けられないと言うジレンマが起き、一部武将の先走りが見られた。

多勢に無勢、突出した兵はこっぴどく叩かれ、その所為で戦力を大分減らしてしまった。

劉備軍の中には、一度援軍を約束しておきながら来なかったことに対する不信感も一部では起きあがっていた。

 

 

俺は一時撤退して本軍の到着を待った。1陣が叩かれた事による慎重論が起き、時間の遅れと戦力の減少という結果になった。

「これは完全にやられたな。」

待つ間に稟に話しかける。

「申し訳ありません。私たちに油断の会った所為です。」

稟は項垂れて詫びを言った。

「いや、油断は俺にもあったよ。孫策を念頭に置けばもう少し慎重に対応するべきだった。」

そう言いながらも出陣前の軍議を思いだす。

『孫策かぁ、全く失念していた訳ではないけどね。』

情報では今回の遠征にあまり乗り気ではないとの報告が入っていた。

『俺たちの対応が逆に孫策への呼び水になってしまったかもしれないな。』

こちらに来てから初めての敗戦だった。

その痛みは両肩に重くのしかかる。

だが、逆を言えば1回の敗戦でも次が有るところまでのし上がっているのだ。

少し油断をしていたかもしれない、そう思うと身が引き締まった。

俺たちが本陣と合流するとほぼ同時期に劉備から使者が訪れた。

その使者によると現状城を守りきれないので脱出して西に向かいたい。

その為に領地を通過することを許して頂きたいと言うことだった。

俺は、先日の負い目もあるので二つ返事で了承した。

それには我が軍の軍師(特に桂花)は異論を唱えたが「俺を恥知らずにしたいの?」といった言葉に渋々了解した。

俺としてはお詫びと言うより見てみたくなったのかもしれない。

三國志を・・・・・

 

 

俺は国境線に兵を展開して言った。

「袁紹、袁術の軍は一兵たりとも通すな。我が軍の、日頃の調練の成果を見せてやれ。」

「「「おおっ!」」」

兵達も先日の失態の挽回をしようと気勢が上がっていた。

どうやら追いかけてきたのは袁紹軍だけだったがあっという間に追い返した。

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2009年4月20日 (月)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√39

黄蓋は自分の放った矢が当たることは確信していた。

しかし、それが落とされたことは信じられなかったが、現れた人物が前に董卓討伐の際に見かけた天の御遣いだと気が付く。

「天の御遣いが居るぞ。北郷だ。奴を倒せばわしらの勝ちじゃ。」

その言葉に気が付いた周瑜が間道から兵を戻させる。

伏兵を使った時点で反攻は考えていた策だ。

しかし、その狭い間道に1人の武将が立ち塞がる。

その武将に、押し寄せる孫策の兵はすべて討ち取られた。

「・・ご主人様、私が守る・・・。」

その武将こそ愛馬、赤兎馬にまたがる恋その人だった。

霞の部隊を見送った後も俺は嫌な予感が抜けなかった。

城の中庭を何気なしに彷徨く。

するとウィッシュ・コーギーのセキトと一緒に歩く恋を見つけた。

「やぁ、恋。セキトとお散歩かい?」

気晴らしに声を掛ける俺。

「・・あ、ご主人様・・・今日は馬の世話。」

最近月達の影響で恋は俺のことをご主人様と呼ぶ。

「馬・・・か。」

呂布の馬と言えば赤兎馬をすぐ思い浮かぶ。しかし、セキトはそこの犬だ。

「どんな馬なんだい?」

「・・この子と同じ名前・・・・赤兎馬・・・。」

「へぇ、やっぱりそうなんだ。俺も見せて貰おうかな。」

そうして厩に行くとそこには普通の馬より2倍くらいのサイズはある真っ赤な馬が居た。

「うおっ、これは凄いな・・・・・・・・この馬なら、俺を乗っけても相当早そうだ・・・。」

「・・うん、ご主人様くらい・・・問題ない・・。」

恋も見た目はとても軽そうだし、二人乗りでも・・・・・・

「なぁ、恋。」

「・・・・遠乗り?」

「うん、今すぐ良いかい。」

「・・セキト預けて・・・武器取ってくる・・・。」

馬にまたがった後、恋に、急いでくれ。と言った言葉を俺は若干後悔はした・・・・・・・・

「一刀様!」

春蘭が俺に駆け寄ってくる。

馬から飛び降りながら矢をたたき落とした俺の曲芸は、さすがに着地までは保証してくれなかった。

それでも何とか受け身は取れたので、素早く俺は立ち上がる。

「春蘭、無事で良かった。」

「こんな無茶を・・・無茶は私だけに任せておいてください。」

いつも無茶なのは自分でも解って居るんだなぁと、ちょっと可笑しくなるが、今はそんなことを考えている暇はない。

「ともかく撤退をするよ。孫策軍の所為でウチの軍は崩壊寸前だ。」

「申し訳ありません。」

「勝敗は兵家の常だ。今回は孫策を褒めるしかないね。」

状況はここに来る前に稟に聞いてきた。まさか奇襲に来て奇襲を掛けられるとは思わない。

恋のお陰で敵の攻撃も今は抑えられている。俺たちは素早く撤退をした。

「まさか呂布が北郷軍にいるとは・・・・・。」

「さすがは侮れないわね・・・・今回倒しておければ良かったかしら。」

「今袁術軍の全軍を使えば可能だろうがな、まぁ、夢物語か・・・・。」

「あっちは今、袁紹との競争状態だからねぇ・・・・。北郷軍の主力が来る前に何とかなればいいけど。」

「とりあえず報告かな。あの顔を見るのは嫌だけど。」

孫策は渋々袁術の本陣に向かうのだった。

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2009年4月19日 (日)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√38

春蘭達の援軍が届く頃には徐州城はかなり大変な状況になっていた。

袁術と袁紹への2面作戦のため支城と本城の二つに戦力を分けての対応を余儀なくされていた。

「とりあえず支城の沛城へ向かうと言うことで良いのか?」

春蘭が稟に尋ねる。

「はい、情報に寄りますと本城は袁紹が、支城は袁術が攻めているそうです。」

「どちらかと言えば消耗している袁術を撤退させれば袁紹1人に的を絞ることが出来て、こちらが優勢になります。」

「本城の方が守りが幾分堅いので数の多い袁紹軍相手でもかなり持つ事も出来るでしょう。」

そして、一緒に来ていた超雲に話しかけた。

「我々は背後から袁術軍をつきます。超雲殿は何とか城に戻って呼応出来るように通達することが出来ますか?」

「解り申した。なぁに私1人ならどうにでも成りましょう。」

「よし、それでは超雲が城に到達したら攻撃を仕掛けるぞ。各自準備をしておけ。」

そうして少し経つと物見から報告が入る。

無事超雲が城にたどり着いたようだ。

「よし、仕掛けるぞ。」

そうして軍を移動させようとしたときだった。

突然横なりからジャンの音が響く。

「なに!」

「こんな場所に伏兵が・・・・我々の動きが察知されていたのでしょうか。」

「旗は!?」

春蘭が物見に尋ねると物見が答える。

「孫の旗です。袁術の宿将の孫策かと。」

「なんか、さっきの城に突入した兵の雰囲気がおかしかったのよねぇ。」

孫策は春蘭の兵に奇襲を掛けながら呟く。

「さすが雪蓮の感だな・・・あれだけのことで援軍に気づくとは・・・・・。」

感心したと言うよりは呆れたように周瑜が答える。

「まぁね、ウチの大将は周りのことなんか気にしちゃぁ居ないから。ただ、ここで負けて貰う訳にも行かないのよね。」

「ただな、アレのことだ。援軍を防いだことより勝手に軍を動かしたことの方を責めるかもしれんぞ。」

「まぁ、それはいつに始まった事じゃないから。気にしないわ。」

「だろうなぁ・・・。」

周瑜は苦笑いした。

「それより援軍にはお帰り頂くわよ。一気に行くわ。」

そう言うと孫策は北郷軍に切り込んだ。

「くぅ、我ら北郷軍なら、このくらいの奇襲はどうと言うことはないはず。押し返せ!」

そう叫ぶ春蘭に朗報が届く。

「夏侯惇様!援軍です。」

「なに!早いではないか。誰が来たのだ?」

「張遼将軍です。」

「霞が!でも助かったな。」

「むぅ、この状況これを読んだったのか一刀様は・・・・いくえでぇ、春蘭を助けるんや。」

若干の思い違いはあったものの状況を変えるのには霞の兵は充分だった。

「撤退するぞ、雪蓮。」

周瑜が孫策に声を掛ける。

「そうね、そろそろ潮時かしら。」

孫策の兵が撤退を始める。

「逃がすか!」

春蘭がそれを追いかける。

「逃げっぷりが良すぎます。ここは自重してください。」

稟の進言も春蘭には届かない。

そうして間道まで追いかけたところで周瑜が合図をすると周りから弓兵が現れて一斉に弓を放った。

「なに!」

伏兵に伏兵を重ねる。周瑜の策であろう。これには春蘭も対応が遅れた。

それでも飛んでくる矢を直感でたたき落とす春蘭。

しかし、その隙をついて一本の矢が春蘭を襲った。

孫策配下の将、黄蓋の放った矢だ。

「夏侯惇、お命ちょうだい!」

その尋常でない矢筋には注意の散漫になっていた春蘭ではさすがに対応出来ない。

その矢が、春蘭の目に向かって一直線に向かっていた。

そして、突き刺さろうした瞬間だった。一陣の風と共に現れた人物が矢を剣でたたき落とす。

「ふぅ、間に合った。」

それは誰有ろう、北郷一刀本人だった。

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2009年4月18日 (土)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√37

それから少し過ぎて袁術と戦闘をしていた劉備の領地に袁紹が攻め入ったと言う報告が入る。

俺は先日の袁紹の対応からしてちょっと意外に思うが、その前の董卓攻略戦で見せた子供っぽさや袁術との不仲も思い出す。

『袁術に徐州を取られるのが嫌だっただけか・・・・・。』

袁紹の思考は単純で解りやすいが行動は読みにくい。前回の件でも解っていたことである。

しかし、袁術、袁紹とも劉備よりは大勢である。その両軍に攻められたとなるとかなり厳しいのではないか・・・。

そんなときに城に劉備の使者が訪れた。

「君が使者さんか。」

俺は使者の少女を執務室に通した。

「はい、我が名は超子龍。本日は我が当主劉備様の使いで天の御遣い様に救援を依頼に参りました。」

「へぇ、君が超雲か。どうやら大変みたいだねぇ。」

「・・・・・さすが天の御遣い様ですね、私の名までお調べですか・・・・・。」

「あぁ、まぁ我が軍の調査力はなかなかだろ。とりあえず軍議を開いて対応を評定するので少し待ってくれる?」

そう言って超雲を待たせると軍議を開いた。

「劉備から援軍の依頼を受けたけど、何か意見のある子はいる?」

すると郭嘉が意見を言う。

「袁紹軍が徐州に出張っていると言うことは冀州はもぬけの殻です。今なら取ることも簡単でしょう。」

それに対して桂花が反論する。

「袁紹も袁術も所詮小物。それより劉備の方が危険かと考えますが・・・。」

「それで、風はどう思うの?」

「ぐぅ・・・・・・・。」

「おーい、おはよう。朝だよ。」

「あっ、寝てませんよ・・・・・。」

「うん、で、どう思う?」

再度尋ねると風は話し出す。

「火事場泥棒も弱い物いじめもお兄さんの本意ではないでしょう。すでに心中は定まってられると思われますが・・・・・。」

「まぁね。でも俺の一存は良くないだろう。君たちの意見だって参考にさせて貰う。」

そう言って周りを見回す。

「結論は・・・・・・劉備に援軍を出すよ。春蘭と季衣は稟を軍師にして第一陣として向かってくれ。」

「はい!」

待っていたかのように春蘭は返事をする。

盗賊退治よりは軍同士の戦いの方が彼女は嬉しかった。

「二陣以降は今から編成するよ。ともかく急がないと劉備が落ちるからね。」

そうして、超雲にそのことを話し、その日の内に出せる戦力を援軍として出陣させた。

春蘭の出陣を見送った後、俺はふと気が付くことがあった。

漫画でもこんなシーンがあったなぁと・・・・・

『たしか・・・・・・・春蘭の目・・・・・・・あぁぁぁぁぁ。』

「拙い!誰かいるか?霞。急いで春蘭を追いかけて・・・・・彼女の目を・・・。」

支離滅裂な俺の言葉を信じて霞は春蘭を追った。

「まぁ、一刀様のお告げや。取り越し苦労に終わってくれればいいんやけど。」

霞はそう呟いていた。

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2009年4月17日 (金)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√36

洛陽を落とした後、俺たちは許昌を本拠地としていた。

領土も大分広がって居たがその分周りとの諍いも増えていた。

そんな中、城に急使が届いた。

「袁紹軍が国境の小城に大軍で攻めてきたって!?」

俺はちょっと驚くが冷静に対処する。

「桂花、どうだろう?守れそう?」

「袁紹軍が全力で来たとなると少し厳しいかもしれません。」

少し前に公孫賛が袁紹に破れたと聞いては居たので、いずれ来るとは思っていたが少しタイミングが早すぎだ。

「もしかしたら袁紹は幽州の内政を全くしてないかもしれませんね。」

「そうか、そんな状況ならいずれ中から崩れるのだろうけど・・・・今は目の前のことが重要だね。」

「今急いで援軍の支度をしていますが、間に合うかどうか・・・」

「ふむ、そう言えば袁紹とお付きの顔良、文醜の性格だけど、この間聞いたとおりだったよね。」

「はい、そうですが・・・・・。」

突然振られた思いも寄らない台詞に桂花は驚く。

「で、攻められた城の現在の守備兵はどのくらいなの?」

「700程度かと・・・・。」

『そうかぁ、これはうかつに・・・でも城を守っている将が対応出来るかな・・・』

そう思ったときにさらに伝令が届いた。

「城の守将からの連絡です。増援は必要無いそうです。」

「えぇ!」

驚くみんなだが俺は1人うなずいた。

「なるほど、それなら援軍は送らない。所でその城の守将はなんて名前なの?」

「程昱と郭嘉だそうです。」

「へぇ、それなら終わった後にこちらの城まで来るように言って。」

程昱と郭嘉と言えば魏軍の名軍師だ。昨今桂花の負担が増えているのでちょうど良い。

軍師と言えば詠と音々音が居るがさすがに武将と違って降った軍師はすぐには使えない。

『詠は俺のメイドだし。音々音は恋専用だしね・・・。』

それでも出て行こうとする春蘭をなだめて300の兵を付けて程昱達の護衛に行かせた。

そして無事城は守られて袁紹達は撤退していった。

そして、程昱と郭嘉は俺の前に居た。

「いらっしゃい、程昱ちゃんと郭嘉ちゃん。俺が天の御遣いと言われている北郷一刀だ。」

「・・・・・・・・・グゥ」

「こら、北郷様の前だぞ。ねるなっ!」

突然寝だした程昱に郭嘉が突っ込む。

「ほや、すみません。お兄さんが北郷様ですか。」

「おはよう。所でなぜ援軍が要らなかったのか説明してくれる?」

「解りました。派手好きな袁紹さんや文醜さんが3万の勢力で700の小城に攻め込むとは思わなかったので。」

「なるほど、やっぱりそうだったね。」

「さすが、北郷様。見抜いてらっしゃったんですね。」

「まぁね、所で郭嘉ちゃんは程昱ちゃんの作戦をどう思ったの?」

「・・・・・・・・・ぶはっ」

郭嘉は壮絶な鼻血を出して倒れた。

「おいおい、どうしたんだ?」

「あ、稟ちゃんは天の御遣い様の元で働くのが夢でしたから。緊張したんでしょう。」

「そうなんだ・・・・。」

周りも慌てて衛生兵を呼んでいる。

そのまま済し崩しだが風と稟の真名を教えて貰い、そのまま軍師として加入して貰うこととなった。

桂花は少し不満そうだったけど・・・・

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2009年4月16日 (木)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√35

「もうこの城はダメや。お前達も早う逃げな。」

霞が城の守兵に向かって言う。

「董卓様や賈駆様は大丈夫なのでしょうか?」

親衛隊の隊長らしき人物が霞に向かって聞いた。

「あぁ、ウチが何とかするから。」

「そうですか・・・・私たちの力が足りないばっかりに・・・・・。」

「まぁ、しゃあない、これも運命や。」

「それよりも、ここは北郷軍に引き渡すで、悪いようにはしない筈や。」

「天の御遣い様ですか・・・・噂通りなら良いのですが・・・・。」

「大丈夫や、ウチが保証する。」

そうして北郷軍が洛陽に1番乗りして各統制を取った。

「さぁ、これが月達の衣装だよ。」

スタンダードな黒ブラウスとミニのフレアスカートにフリルをあしらったエプロン。もちろんブラウスにも所々フリルが着いている。

「あんた、こんな格好させて何をさせる気?」

詠はとても不満そうだ。

「あ、でも・・・・私は嬉しいかな。可愛いし・・・。」

月はその衣装が気に入ったようだ。

「これは俺が特注で作らせたメイド服だよ。」

「めいどふく!?」

聞き慣れない単語に詠が驚く。

「そうさ、君たちはとりあえず俺付きの侍女と言うことで身の回りの世話をして貰う。その為の制服さ。」

「城の中にいてあまり外との接触を持たないというと侍女の立場が一番良いかなと思って。それで、出来ればご主人様って呼んでもらえるかな?」

ここに来て俺は趣味を全開にした。

「はい、ご主人様。」

月は素直に口にした。

「はぁ?なんだって?あんた、本気?」

「いや、まぁ、無理に言わなくても良いけどね。」

詠の強気な態度にちょっと俺は弱気になる。

「まぁ、良いわ。ご主人様って呼べばいいのね。でも、これは月の為よ。月が幸せになるためにほとぼりが冷めるまで忍ぶだけなんだから。」

「あぁ良いよ。それじゃぁよろしくね、月、詠。」

「はい、ご主人様。」

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10万HIT記念

そう言えばそろそろ10万HITなんですよねぇ。

踏んだ方が居ましたら連絡をくださると何か記念品を・・・と言いたいところですが上げられるものが特にないんです^^;

ご希望のキャラでSSを書くとか、今書いているSSにリクエストとか・・・・・

あえて言うなら一蓮のイラスト原画プレゼントとか・・・

考えたいと思います。

このブログ本格起動が08年12月なんで5ヶ月で10万HITってどうなんだろう・・・・・

最近は疎いので良いのか悪いのか解らないです。

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2009年4月15日 (水)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√34

「本当に何の防御もなかったね・・・。」

俺は呆れたように霞に言う。

「多分虎牢関が落ちたことを聞いて逃げ支度でもしてるんちゃうかな。」

霞が手引きしてくれた進入経路から俺たちは洛陽に入った。

かと言って入れたのは霞と俺と護衛として凪の3人。あまり目立つ行動は避けたかった為の人選だ。

ある程度、いざというときを考えていたのだがすんなり城まで入れたのは拍子抜けだった。

「まぁここにはほとんど兵は残っておらんからな。月・・・董卓が無理な徴兵はしなかったからなぁ。」

「ふぅん、董卓っていい人なんだね。情報はかなり錯乱してるなぁ。」

そんな話をしつつ、玉座までも普通に進入出来た。

途中不審に思う兵は居ても霞を見つけると、戻ってきたんだなぁと安心しているようだ。さすがに信頼は厚い。

玉座に来ると二人の少女が言い争っていた。

「虎牢関が落ちちゃったから直に討伐軍が来るわ。月、早く脱出するわよ。」

「でも・・・・私たちが逃げてしまったら、ここの住民達はどうなるの?」

「・・・・・・もうボクたちには関係ないでしょ。」

「ダメだよ詠ちゃん。私が責任を取ればきっと街の人たちには手を出さないよ。」

「それより詠ちゃんは逃げて。きっと私だけで大丈夫。」

「月ぇ、ボクは月をどんなことがあっても守るって決めたんだから。月がボクのすべてなの。」

「でも・・・・・・。」

そう言ったときに詠は俺たちに気づいた。

「だれ?そこにいるのは。」

「うちや、詠。」

「霞、無事だったの?」

「霞さん・・・無事だったんですね」

董卓の深刻そうだった顔に笑顔が戻る。

「あぁ、無事や。今日はあんたらに引き合わせたい人を連れてきたんや。」

「だれ?」

「やぁ、君たちが董卓ちゃんと賈駆ちゃん?俺は北郷一刀って言うんだ。君たちを助けに来たよ。」

「えっ!?」

当然の如く董卓と賈駆は驚いた。

「と、言う訳で君たちの情報はほとんど表には出ていない。だからどこかへ逃げたと言っても簡単に探せはしないと思う。」

俺は董卓達に状況を説明した。

「でも、洛陽の人たちはどうなるのでしょう?」

董卓は心配そうに尋ねる。

「大丈夫、我が軍が一番乗り出来るから住民に手出しはさせないよ。」

俺は安心させるように話す。

「ボクたちはどうするの?体の良いことを言って結局斬首するんじゃないんでしょうねぇ。」

「うーん、そうだなぁ。とりあえずウチの城に匿うって事となるかな。少し自由は制限されるけどね。ほとぼりが冷めるまで。」

「・・・・・なんか信用出来ないわ。まさか、コイツ月の体が目当てなんじゃぁ。」

「そんなことは・・・・無いよ。多分。」

「詠ちゃんダメだよ。私はこの方は信用出来ると思う。どちらにしても選択肢はないんだし・・・・」

「・・・・・・・月のためだわね。今回はコイツの言うとおりにするしかないかぁ。」

そう言いながら賈駆は俺を睨み付ける。

「でも、月には絶対手を出させないんだから。」

「あぁ、解ったよ。俺からは手を出さない。」

そう約束すると董卓が俺に向かって言う。

「董卓仲穎です。真名は月っていいます。よろしくお願いしますね。」

「あぁ、よろしく月。」

「あ、あ、月。こんな奴に真名を許すなんて。」

「でもこれからは北郷さんに匿って貰うんだよ。詠ちゃんも・・・・・・ちゃんとしなきゃダメだよ。」

「・・・・・・・賈駆文和よ。真名は詠・・・・・これで良い?」

俺に言ったと言うよりは月に向かって言ったようなものだがそこはスルーする。

「よろしくね、詠。」

俺はにこやかに微笑んだ。

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2009年4月14日 (火)

閑話休憩 伏線はどこにクイズ

今書いている話で、『あれ、ちょっと変だな』とか『ここなんか気になる』とか思うシーンがありましたら、そこはきっと伏線です。

後で必ず回収します。

ホントですよw

例えば最初に出てきた変な人・・・・

あの人はきっとラスボスですw

(最初はマジでそうしようかとも思った^^;)

でも彼女?もきっと回収します・・・・。

きっとですよw

あっでも、うまい伏線の処理仕方が思いついた方居ましたらメールで送ってもらえると利用するかもw

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恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√33

虎牢関攻略の際、案の定袁紹軍が割り込んできたが、今回は張遼軍や呂布軍は関に逃げ込んだりはしなかったので、攻略は一筋縄ではなかった。

結果として軍師の降参と言うことでケリは付いたが袁紹軍はかなり消耗し、その結果洛陽に対しては後れを取った。

さらに、俺の

「この先はある程度好きにやらせて貰うね」

と言う台詞にも

「好きにすればいいですのよ。」

と、もう興味を失った子供のような態度だった。

各軍先を争うように進攻したが、洛陽までの道のりの敵戦力が判明してないのである程度手探りにしかできなかった。

我が軍を除いては・・・・

霞や音々音から聞いた情報から、洛陽までにほぼ形になるような戦力がないことをすでに知っていたからだ。

かといって本陣を突出させれば他の軍勢に感づかれる可能性もあったので、偵察を模した数百人程度の1陣を先行させた。

俺もその中に居た。

「俺が行かないと董卓は説得出来ないだろう?」

そう軍議で発言する俺の台詞に桂花が答える。

「ええ、董卓がどんな可愛い子か確かめに行くんですよね?」

珍しく桂花の台詞に毒がある。

「まだ怒ってるの?」

「・・・・・・・・・」

「恋を捕まえるために囮になったのは謝るよ。でもああしないと捕まえられなかったし。結果攻略も早く済んだし・・・」

「一つ間違えばどんなことになっていたか・・・・もうっ、知りません。」

「お詫びはまた閨でね・・・・・。」

「・・・・・・・・・」

「霞を捕まえてきた褒美はいただけないのですか?」

横から春蘭が口を挟む。

「ああ、それも今度ね。でも、良くやったね、春蘭。ありがとう。」

「はい!」

「あ、それで、うちらの処遇なんやけど・・・」

このピンクな軍議に居たたまれなくなったのか霞が声を出す。

「君たちの実力は十分知っているから、一軍を率いて貰うよ。恋もよろしくね。」

「・・コクッ・・」

「でも良いんか?降将をすぐにそんな扱いで?」

霞が一応聞くが俺は当たり前のようにニコッと微笑んで答える。

「うん、信用しているよ。君たちは裏切るような子達じゃないって。」

「なんや照れくさくなってきおった・・・・春蘭に言ったことを撤回かもしれん・・・」

どうやら霞は春蘭に、俺に手を出されても断るような約束をしたらしい。

「おいおい、霞、それはないぞ・・・・・・でも、一刀様の魅力を考えれば仕方がないか・・・・。」

春蘭はちょっと考えたようなポーズを取って

「まぁ、たまになら構わないか・・・でも、私が一番だからな。」

「あ、春蘭が聞き捨てならないことをサラッと言いましたね。」

「姉者、それはないだろう。」

その言葉にすぐ反応した桂花と秋蘭だった・・・・

そうして、偵察を模した主力部隊は洛陽まで無事に到達した。

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やはりあまりに味気なかったので若干時間を巻き戻しました。

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2009年4月13日 (月)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√32

俺は呂布に戦っている理由を尋ねると、家族と仲間の為だと答えた。

よくよく聞くと家族とは拾ってきた動物たちらしい。

俺はその保護を約束し、洛陽の董卓や賈駆も極力保護することを約束して呂布に配下に入って貰った。

そしてその後、呂布に続いて張遼も春蘭に説得されて陣内に入った。

すると、虎牢関から降伏の使者が訪れた。

その条件は呂布の命を保証するという物だった。

「もちろん呑むよ。元々殺すつもりはなかったしね。」

俺は使者にそう告げると、今度は白旗を揚げたちいちゃな軍師が現れた。

「恋殿は無事ですか?酷いことはされていませんか?貴様、よもや恋殿を手込めになんて・・・・。」

今から降伏をするというのにとても言葉遣いが悪い。

俺は呆れてみていると今度は何かを思いついたように捲し立てた。

「は、もしかして罠ですか?実はすでに恋殿は亡き者に・・・もしそんなことがありましたら・・・・・・お前を殺してねねも死にます。」

「・・ねね、大丈夫・・・。」

そこへ恋が現れる。

「恋どのぉ、ご無事でしたか?酷い目には遭っていませんか?」

「・・大丈夫。一刀様は優しい・・・。」

「そんな様付けだなんて・・・・お前、どんな妖術を使ったのですか?」

「いや、俺は妖術なんて使えないし。それより陳宮ちゃんだったよね。恋はウチの陣営に降ってくれるって言ったけど。どうするの?」

「うう、貴様。恋殿を真名で呼ぶなんて・・・。」

「・・ねね、良い。恋が許した・・・。」

「ねねは恋殿と一心同体。恋殿が許したのならねねのことも真名で呼ぶが良いですよ。」

「そうなんだ。じゃぁ、ねね、よろしくね。」

そうして虎牢関攻略は一段落付いた。

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ちょっと早足かもしれません。

張遼とか置き去りだしね^^;

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2009年4月12日 (日)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√31

汜水関の1番乗りを果たしたことは袁紹の不興を買った。

そこで次の虎牢関では我が軍が先鋒を務めると言うことになった。

「解ったよ。我が軍がもし引いたら袁紹軍に追撃をお願いするね。」

「解ればいいのです。次は我が軍が突入する番ですのよ。」

「ああ、もし俺たちが引いたらよろしく頼むよ。」

そんな会話を袁紹とした後、俺は自軍に戻って計を確認した。

「華雄が虎牢関に逃げ込んだのは願ってもないな。」

「ええ、猪武者でプライドだけは高い華雄のことです。少しからかえばすぐ出てくることでしょう。」

「で、出来るだけ華雄を虎牢関から引き離すで良いんだね。」

「はい、そうすれば守将の呂布や張遼を引きずり出すことが出来るでしょう。」

華雄を引き離すために引いた際に勘違いして袁紹軍が突入してくる可能性も考えたが、そうすると呂布軍と相対することになる。

それならそれでありがたい。

「華雄には凪達三人で当たって貰う。うまくからかってなるべく遠くまで連れ出してくれる?」

「はい。」「はいな。」「はーいなの。」

「呂布には季衣と流琉と秋蘭で。なるべく間合いに入らないように遠目から仕掛けてね。」

「うん。」「はーい。」「はい。」

「春蘭は桂花と張遼をお願い。出来るだけ捕獲する方針で。」

「「はい、一刀様」」

「基本方針は華雄、張遼を何とかしてから呂布に全員で当たる。呂布は倒すのが無理だったら追い払う方向で。」

そう言う俺だが本心は別の部分にあった。

『呂布に付いていた軍師。陳宮ちゃんだったか・・・・あの子が多分気が付くだろうな・・・。』

そうして軍議が終わり、解散と言うときに俺は秋蘭を呼び止めた。

呂布対策という理由だ。

本当にそうなのだが・・・・・・・

そうして、虎牢関戦が始まった。

「華雄殿、話が違うではないですか。こんなに大軍だとは聞いてないです。」

大あわてで陳宮が追求する。

「むぅ、汜水関ではここまで大軍ではなかったのだが。」

そう言いながら部屋から出て行く華雄

「まぁ、しゃあないって。来てしまったもんは。それより対策やけど・・・」

「・・大丈夫、ねね。恋・・・・・守る。」

「仕方ないのです。作戦の練り直しなのです。」

そう言ったところに連絡の兵が飛び込んでくる。

「華雄将軍が出陣しました!」

「なんやて!あの馬鹿が!」

「なんてことです。もう、だから猪武者は困るです。」

「・・恋もでる。」

「ほんま、見殺しにする訳にもいかんて。」

「あ、それでしたら、ねねに考えがあるです。」

「今回の先陣はあの北郷とか言う天の御遣いなのです。奴さえ倒せばバラバラになるのです。」

「誘われた振りをして恋殿に奴を倒して貰うです。」

「ほう、なかなか面白そうやな。」

「恋殿には私が城壁から合図を送るのです。それを見て本陣を叩くのです。」

「・・解った。」

「じゃ、出陣するで。ねね、後は任せた。」

「・・行く。」

「任せられたのです。恋殿、御武運を・・・・。」

何もしないうちに華雄が出陣してきたのは拍子抜けだったが、作戦は思い通りに進行した。

予定通り華雄の後ろから呂布と張遼が出てきたのだ。

俺は隣にいる秋蘭に話しかける。

「それでは手筈通り頼むよ。」

「はい、でも無理はしないでくださいね。」

「はは、俺は前線に出ないように桂花から言われているからね。でも、敵が来たら戦わなきゃ行けないだろうね。」

「すべては秋蘭達に掛かっているよ。よろしくお願いするね。」

「解りました。」

作戦通り秋蘭、季衣、流琉の部隊で呂布の部隊を取り囲む。

だが、少し違ったのはその場所が予定より本陣に近い位置だったことだ。

「あれ、秋蘭様、少し位置がずれていませんか?」

気が付いた流琉が秋蘭に尋ねる。

「うむ、これは一刀様から言い伝えられているのだが・・・・」

秋蘭は流琉に説明をする。

「ええっ!!兄様が囮になって呂布を捕まえるんですって!」

「一刀様が呂布と対峙したら私たちは呂布の気を引く攻撃を繰り返す。呂布の攻撃を一刀様に向けないために。」

「呂布は強いぞ。流琉も気は抜くのではないぞ。私たちが気を抜けば一瞬で一刀様が骸になってしまう。」

少し考えて流琉は頷く。

「はい、兄様を呂布なんかに殺させたりはしません。」

「その意気だ。それと季衣には直前に言うから。多分説明してもあまり理解はしないだろうから・・・。」

「・・・はい・・・。」

流琉は友人の事を思い少し恥ずかしそうに俯いた。

予想通り呂布はこちらに向かって突進してきた。

「来たな!」

「呂布には手を出すな!こちらに向かって誘導しろ!」

俺は兵に向かって叫ぶ。

すると程なくして呂布が俺の前に現れた。

「・・北郷、月達のため・・・死んで貰う・・・・・」

呂布は方天画戟を構える。

そのすさまじい気迫に、俺は肌がピリピリする。

「俺も、まだ死ねないんでね。」

一刀を構える俺。さすがに峰で構える余裕はない。

「・・死ね・・」

呂布が俺に向かって斬りかかってくる。しかし、その時に三方から弓とハンマー、ヨーヨーが呂布めがけて放たれる。

「させるか!」

秋蘭の連射が呂布を襲うが難なくはじき飛ばされる。

「・・・うるさい・・・」

しかし、呂布の気が一瞬秋蘭達に向いた。

その期を逃すことは出来ない。

「出し惜しみは出来ないね!」

俺はまるで某漫画のように、剣を北斗七星に並ぶ星の位置の様に動かし、呂布に向かって斬りつけた。

北辰(北斗七星)にちなんだ北辰一刀流の奥義である。

「・・・くっ・・・・」

さすが呂布はそのすべてを防ぎきるが少しバランスを崩す。

その時俺は剣から手を放し呂布に向かって体当たりをする。

「いまだ!」

俺が合図すると八方から網が投げ掛けられる。

こうして何とか無事に呂布を捕まえることが出来た。

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さすがに長文になったのでここで終了。

続きは明日に^^;

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2009年4月11日 (土)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√30

汜水関での戦闘が始まった。

劉備達が仕掛けると、華雄が打って出た。

「報告通りの猪武者ですね。」

桂花があきれたように言う。

「さすがに春蘭でも要塞から打って出るなんて無謀なことはしないわね。」

「そうだな。いくら春蘭でもそこまではしないだろう。」

俺が相づちを打つ。

「一刀様、酷い・・・・。」

春蘭はいじけたように愚痴を言う。

「報告ですと関羽と対峙しているようです。」

前の方にいた秋蘭から報告が入る。

「よし、関羽と華雄の決着が付き次第突入するよ。一騎打ちは関羽が勝つだろうけど戦力的には董卓軍の方がかなり上だ。」

華雄が関羽に敗れた後、敵軍はかなり逃げ腰になるだろう。

しかし、劉備軍には追撃を出来るほどの戦力はないと言うのを見越した策だ。

「美味しいところだけ取るみたいで申し訳ないけどね。」

「でも、一刀様は劉備軍に押し込む戦力が有れば手を出されないのでしょう?」

桂花が見透かしたように尋ねる。

「ああ、それはあるなぁ。ともかく負けた華雄軍が要塞にこもられるとやっかいだからね。」

優しい上で取る物は確実に取る。桂花が惚れた要因でもある。

「春蘭。いじけてないで頼むよ。ここは春蘭の早さが重要だ。」

「はい、一刀様!」

相変わらず立ち直りが早い春蘭は俺に頼られたのがよっぽど嬉しかったのか嬉々として先鋒の位置に就く。

そうこうしている間に関羽と華雄の一騎打ちに勝負が付く。

予想通り関羽の圧勝のようだ。

撤退する華雄と華雄軍。その隙を逃さずに春蘭達が突入した。

数だけは多い華雄軍は大将の敗戦で混乱に拍車を掛け撤退に手間取ったのが致命傷だった。

門を閉め切れず関内に侵入を許し、さらに季衣と流琉の巨大武器で門を破壊された。

そうして汜水関はあっという間に落ちたのだった。

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2009年4月10日 (金)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√29

俺たちは軍を編成して董卓討伐軍の集合地点に着いた。

どうやら俺たちが一番最後だったらしくすぐ軍議を始めるとの連絡が入った。

「春蘭、秋蘭は付いてきて。桂花達は設営を頼むよ。」

「はい。」

季衣達の元気な声を聞き俺は安心して軍議の場に足を運ぶ。

そこには有名武将が一同に会していた。

「どうやら揃ったみたいね。それでは軍議を始めたいと思いましてよ。」

上から目線で話し始めたのはどうやら袁紹らしい。

「とりあえず初めて会う人もいるでしょうから自己紹介などしてみてはいかがかしら。」

「それじゃぁ、私から。幽州の公孫賛だ。よろしく頼む。」

「平原郡から来た劉備です。よろしくお願いします。」

「涼州の馬超だ。今回は馬騰の名代として参加させて貰う。」

「袁術じゃ。河南を治めておる。当然知っておると思うが・・・」

「袁術殿の客将の孫策だ。」

皆一通り挨拶を終えると最後に俺の番が回ってきた。

「陳留の北郷だ。よろしく。」

そう言った瞬間、場が騒然となる。

『あの男が・・・・天の御遣い・・・・・・ふむ・・・・結構いい男かも・・・・』

「貴方が天からの遣いと言って居る男なのかしら。まぁ、割と見栄えは良いみたいだけど・・・覚えておいてあげますわよ。」

袁紹が相変わらずの上から目線で話しかける。

「ああ、よろしく頼むね。」

俺は、冷静に微笑み返した。

最初の軍議と言うことで、大まかな段取りが決められると進軍を開始した。

最初の関は汜水関で守将は華雄と言う報告だ。

「大体報告通りだな。」

俺は情報が間違っていないのを安堵する。

「はい、ここは先鋒を務める公孫賛、劉備軍に頑張って貰いましょう。」

「とりあえずいつでも出られるように準備だけはしておいて。」

「はい、解りました。」

そう桂花に指示をすると今日会った群雄達を思い出していた。

『あの中で一番侮りがたいのはやはり孫策か・・・・。』

武勇もかなりの物だが、やはりあのぎらついた目。天下を取ろうとする野望はかなりの物に感じた。

『武勇的には馬超もやはり錦馬超と言われるだけのことはあるなぁ』

そう思いつつも実は最大の問題があった。

それは敵にではなく自分の内の事だった。

『しかし、たとえ相対することになっても、俺には彼女たちを斬るなんて事は出来ないよなぁ。』

現代で言われたフェミニスト過ぎると言う台詞を、今更ながら思い起こしていた。

「みんな仲間になってくれればいいのに。可愛い女の子達なんだから。」

それが本音だった。

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2009年4月 9日 (木)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√28

それから数日間情報を集めたが解ったのは”董卓には賈駆と言われる参謀が付いていること””呂布が配下にいること”くらいだった。

「あの呂布が配下に付くくらいだから董卓という人物はかなり凄いのかもしれないな。」

「参謀の賈駆もそこから先の情報をきっちり止めて居るのは出来る証拠でしょう。」

桂花も感心したように答える。

「都を抑えるだけ有ると言うことか。」

そう感心していると、城下に早馬が届いた。

俺は使者から手紙を受け取る。

「何と書いてあるのでしょう?」

桂花が俺に尋ねる。

「うん、都で圧政を働いている董卓を討伐しようと連合軍が結成されるらしいね。その参加要請だ。」

「発起人はどなたでしょう?」

「袁紹だってさ。」

袁紹って言うとあの袁紹か・・・・・。結構偉い人物だよな。

でも・・・あれ、読んだ本だと違っていたような・・・・・誰が檄文を出したんだったっけ?

「袁紹ですか・・・・あの人はまた漁夫の利ねらいですね。」

「知ってるの?」

「私は前に袁紹に仕えていたのです。でもあの人を天下人にはしたくないのでやめてきました。」

「そうかぁ、で、どうするかだけど・・・・桂花は何か意見がある?」

「そうですね、発起人は気に入りませんけど参加は賛成です。名をあげる機会でもありますから。」

「そうかぁ、そうだな。参加しようか。」

「ただし、一刀様は絶対前線に出ないようにお願いします。」

「ええっ、ダメなの?」

「その驚き方・・・・まさか呂布と戦いたいなどと思っておられるとか?」

「・・・・・・・・・。」

「ダメです。そのようなことがあったら。一刀様を失う訳にはいかないのですよ。」

桂花は涙目になる。

「解った。俺もまだ死にたくないしな。」

そのまま桂花の頭を撫でる。

「はい。グスッ。お願いします。」

そうして俺たちは遠征の準備に入った。

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2009年4月 8日 (水)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√27

その日、今回の武勲を称え、官爵を与えるとの朝廷の使者が現れた。

どうやら北中郎将に命じられたらしい。俺はあまり興味はなかった。

しかし、その使者には興味を持った。

ブン、ブン、木刀を振る手に汗が流れる。

「一刀様、修練ですか?こんな時間に珍しい。」

「春蘭か。この間から化け物級の女の子ばかり見てきたからなぁ・・・・」

「関羽、張飛、彼女たちも確かに凄かったが、今日会った呂布は・・・・ずーっと冷や汗が止まらなかったよ。」

「なんの、私があんな奴ら倒して見せます。」

「ふふふ・・・・・・頼もしいな、春蘭。是非頼むよ。」

「任せてください。」

俺の見た目でも力の差は歴然だ。だが春蘭も一騎当千の強者であることは確かだ。

「どうだ、一手打ち合わないか?」

「解りました。手加減はしませんよ。」

「もちろん。」

実際この世界に来て俺の力もなぜか上がっていた。今までなら無理だったようなことも思ったように出来ていた。

春蘭が模擬刀を構える。それは刃が付いていないだけでいつも春蘭が所持しているのと同じ幅広剣だ。

「では、行きますよ。」

春蘭が連続で打ち込んでくる。

それを俺は木刀で捌く。

そしてそのまま何合か打ち合う。

「さすが一刀様。そろそろ本気で行きます。」

春蘭の気が高まっていくのが解る。

しかし、それを見ながらも俺は冷静に対処が出来ていた。

中段に構えた剣を微かに動かしながら今までとステップを変える。

「大分気が高まっているな。行けるか?」

そしてそこから七段階のステップで春蘭に斬り当てた。

「うわっ」

「一刀様、今のは?」

すべてを受けきれずに当てられた肩を押さえながら春蘭が聞く。

「奥義・・・・かな。出来るとは思っていなかったけど。大丈夫、春蘭?」

「はい、大したことはありません。でも、驚きました。剣が七本にも見えました。」

「そうか、じゃぁ一応うまくいってたね。でも呂布に対してはこれでも児戯なんだろうな。」

彼女も別の軍勢に与している以上いつか渡り合うことがあるかもしれない。

そう思うと”腕を磨かないと”と、強く思う一刀だった。

そして数日後、後漢皇帝が亡くなったと言う知らせと共に、朝廷では反乱が起こり、何進将軍が謀殺されたという情報が入った。

「大分朝廷は混乱して居るみたいだね。」

「今都を制しているのは董卓という人物だそうです。」

いろんな情報を読みながら桂花が言う。

『董卓かぁ・・・・やっぱり女の子なのかなぁ』

「かなりの圧政を民に強いているらしくとても評判が悪いですね。」

俺の隣で秋蘭も情報をまとめている。

「悪い奴ならやっつけに行けば良いじゃないか。」

相変わらず単純思考の春蘭が口を出す。

「しかし、その董卓という人物。ほとんど情報がないのですよね。」

桂花は軽くスルーする。

「そうですね。この情報を読んでみても董卓が悪いと言うよりはその後ろにいる朝廷に蔓延る狸が原因のようでもあります。」

秋蘭さえもスルー。

「うん、でも今のままだといずれさらに荒れることになるね。」

俺もスルーする。

「ううう、私だって話しに混ぜて欲しいのに・・・・・・。」

「まぁまぁ春蘭。そう言えばそろそろ流琉が食事を用意してくれる時間だ。準備が出来ているか聞きに行ってくれるか?」

「はい、解りました。」

そう言って張り切って部屋から出て行く春蘭を尻目に、たくさんの情報をまとめる三人だった。

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2009年4月 7日 (火)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√26

「姉さん、ここはもうダメね。」

張梁が緊張した顔で張角に話しかける。

「そんなぁ、何とかならないの?」

「ともかく早く逃げ出しましょう。」

逃亡用の荷物を持った張宝が残りの二人をせかす。

「そうね、ともかく逃げ出すことが先決だわ。幸い城の西側までは兵は来てないみたいだし。」

「じゃぁみんなで逃げよっ。3人で居れば何とかなるね。」

そう言いながら3人は城の西側から脱出をした。一刀達がわざと開けておいた方向からである。

「ふぅ、このくらい離れれば大丈夫かしら。」

「そうね、また一からやり直しだけど。」

「また頑張ってファンを増やせばいいよ。旅芸人に戻るだけだし。」

「だよね、今度こそ歌で大陸一を目指そうよ。」

「盛り上がっているところ済まないが、張三姉妹とお見受けする。」

三人の前に凪が現れる。

「我が主、北郷様の命にてお前達を拘束させて貰う。」

「そんなぁ、こんな所まで。」

「すでにこの先には我が軍が居る。お前達に逃げ場はない。」

「こちらに逃げることもお見通しって訳ね。」

冷静な対応をする張梁

「北郷様はお前達を悪いようにはしないはず。大人しく付いてきてくれるとありがたい」

「そうね・・・姉さん。いきなり殺されることもないみたい。大人しく付いていきましょう。」

「解ったわ、人和ちゃんの言うとおりにする。」

そうして、3人は俺の前に連れてこられた。

「君たちが張三姉妹か。予想通り可愛いね。」

俺の言葉に周りの桂花達はため息を漏らす。

『また一刀様の悪い癖が・・・・・・・』

「貴方が北郷・・・・・・・・『結構いい男じゃないの・・・』・・・私たちをどうするつもり?」

一番気の強そうな少女が答える。

「俺としては可愛い女の子を殺したくはないんでね。旅芸人だったんだよね?」

「ええ、それがどうしたの?」

「俺の天下統一を手伝ってくれると嬉しいかなと。」

歌のカリスマ効果は充分に知っている。兵や人を集めるのもたやすくなるだろう。

「私たちを後室に集めて閨でとか考えてる訳じゃないの?」

「・・・・・まぁ否定はしないけど。無理強いはしないよ。」

「えっ・・・・・」

赤くなる張宝、その代わりに張梁が答える。

「解りました。その申し出に応じましょう。その代わり行動の自由は保証して頂けますか?」

「あぁ、俺の領土内なら自由に動けるようにしよう。」

「え、領土内だけなの?」

不満そうに張角が声を上げる。

「まぁ、今のところはね。でも領土を増やせば君たちの行動範囲も広がるよ。」

「そうっかぁ」

納得したような、納得しないような、解らない返事をする張角。

「それは私たちの働きも影響を与えると言うことでしょうか。」

相変わらず冷静に張梁が言う。

「そうだね、君たちが手伝ってくれれば領土を広げるのも早まるかもしれない。」

「解ったわ、姉さん。頑張りましょう。」

「うん、頑張る。北郷様。私の真名は天和っていいます。よろしくね」

「私は地和。よろしく。」

「私は人和です。よろしくお願いします。」

「俺は北郷一刀。一刀って呼んでくれて良いよ。」

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2009年4月 6日 (月)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√25

俺たちは黄巾党を倒すために集まった諸侯の集合地点居着いた。

予定通りほぼ一番最後にである。

そこで開かれた軍議では統一とした戦略をいろいろと論議したが、結局まとまらずに各自思い思いに攻撃をすると言うことに落ち着いた。

「こんなのだから黄巾党なんて烏合の衆に苦労するのですわ。」

桂花は会議の内容にご立腹だ。

「まぁまぁ、当初の予定通りじゃないか。」

俺はなだめ役に回る。

もとより我が軍は半分の兵は単独で動かす予定だった。その為の布陣もすでに済んでいる。

「布陣を済ませるためにわざと遅らせて着いたのもその編成に時間を割いたのもすべて無駄ですわ。」

「そんなこと無いさ桂花。」

いらついている桂花を後ろから抱きしめる。

「そのお陰で我が軍は先手を取れる。無駄な戦力を使わないで一番の成果を得ることが出来るさ。桂花のお陰だよ。」

「あっ、一刀様。」

今この陣内には二人しかいない。そのまま前を向けると口づけてから言った。

「この間言ったよね。ご褒美を上げるよ。」

「はい。一刀様・・・。」

今回は邪魔は入らなかった・・・・・

すでに戦闘を始めていた軍に加わって北郷軍も前方から攻め立てる。しかし、要害が有る上、黄巾党の数も多い。

戦線は膠着していた。

しかし、その時に黄巾党の陣内で火災が起こる。

北郷軍の別働隊として動いていた季衣と流琉の部隊が間道を通って砦に進入したのだ。

「予定通りかな。」

内部が混乱して砦の前方の防御も弱くなる。

「では凪達はこのまま突入して。優先事項は張三姉妹の確保。よろしくね。」

「はい。」

元気よく返事をした凪はなだれ込む兵達と一緒に城内に突入した。

ただし、先に入っていた我が軍の兵が凪達の先導をする。中心までは一番にたどり着ける計算だ。

「俺たちは予定通り退路を断つよ。そこで凪達を出迎える。」

本陣はそのまま前方から姿を消した。

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2009年4月 5日 (日)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√24

「こんな出陣間際に、将が3人も増えるなんて。編成するほうの身にもなって欲しい物だわ。」

桂花は出陣してからも愚痴を言っていた。

「ごめんな桂花。少しでも桂花の編成が楽になるかと思って。しかし、ちょっと急すぎたか・・・。」

「いえいえ、一刀様は悪くはありません。雰囲気を読まない脳筋がよけいなことをするだけですから。」

相変わらずの辛辣な台詞で苛立ちを紛らわせようと春蘭に喧嘩を売る桂花だったが珍しく春蘭が相手にしない。

「言っておけ。私は一刀様にご褒美を頂いたからな。桂花ごときの台詞ではどうともならんな。」

「きーっ。なんてこと。」

「一刀さまぁ、私も出陣準備を頑張ったんですからご褒美くださいよぉ。」

「あぁ、後でな。」

「はーい。ではちゃっちゃと黄巾党を片づけちゃいましょう。」

そんな話をしているうちに、斥候が伝令を告げに来る。

「北郷様、前方で戦闘が起きているようです。」

「前方というと、今から我が軍が向かっている交通の要所の地点なの?」

「はい、我が軍より先にそこに到達した部隊が黄巾党と戦闘をしているようです。」

その地点は一見何でもない場所ではあるが、黄巾党が集合するにも、もしくは逃げ出すとしても基点となりうる要所だった。

「我ら以外にあの地点に気が付くとは。どこの部隊なのだろう?」

「はい、旗印を見るに劉と関の文字がありました。噂に聞く最近成り上がりの義勇兵を集めた劉備の率いる兵ではないかと。」

「へぇ、劉備なんだぁ。」

劉備と言えばいわゆる所の三國志の主人公である。

配下に関羽と張飛、超雲などを従え蜀の国を興す人物でとても有名だ。

「形勢はどうなの?」

「黄巾党の方が数は多いですが今のところ互角のようです。」

「春蘭、援護に行ってあげて。」

「はい。よし、我が軍は劉備軍の援護に向かう。」

春蘭の参入によって一気に戦闘は終結した。

俺がその地点に付くと向こうから三人の少女がこちらに来た。

真ん中の少しホワンとした少女が話し出す。

「援軍ありがとうございました。お陰で楽に勝つことが出来ました。私は劉備玄徳と言います。」

「俺は北郷一刀。無事に勝てて良かった。」

「私は関羽雲長。援軍感謝します。」

長い黒髪の少女が言う。

『やっぱり、みんな女の子なんだなぁ。しかも、みんな可愛い子だ。じゃぁ、そこの子が張飛なんだろうか。でもちょっとそんな感じには見えないな。』

関羽と言った子はかなり出来ることは容易に解る。おそらく春蘭より上だろう。しかし、もう一人の子はどう見ても武術が出来るようには感じられなかった。

「私は諸葛亮孔明です。劉備様の軍師をしています。」

「えっ!」

「はわわ、何か驚かれるようなことを言いました?」

「あっ、ごめん。そう言う訳ではないよ。孔明ちゃんだね。よろしく。」

ニコッと俺が微笑むと照れながら慌てて帽子を深く被る。

「はわわ・・・・よろしくお願いします。」

『三顧の礼ってまだの筈だけど・・・・・・やっぱり俺の知っている三國志とは大分ずれて居るんだなぁ。』

そこに小柄な少女が走ってくる。

「鈴々を置いていくななのだ。ん、そこのお兄ちゃん誰だ?」

「あぁ、俺は北郷だよ。君は?」

「鈴々は張飛なのだ。ふーん、お兄ちゃんが北郷かぁ。なんか格好良いのだ。結構強そうだし。」

「ありがとう、張飛ちゃん。張飛ちゃんも可愛いよ。」

「んーーーーー、照れるのだぁ。お兄ちゃんなかなか見る目があるのだ。」

「こら、鈴々。いい加減にしなさい。それではこの辺で失礼します。後ほど連合軍でお会いしましょう。」

関羽は張飛の首根っこを掴むと、そのまま連れて行く。

「ははは、それでは本当にありがとうございました。またお会いしましょうね。」

劉備は深々とお辞儀をすると諸葛亮と一緒に陣に戻っていった。

『どうやら他にも居るんだろうけど、みんな女の子なんだろうなぁ。』

俺はパラレルワールドなんだと言うことを今更ながらに実感した。

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恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√23.5 幕間

訓練場から帰りながらの三人の会話

「なぁなぁ、凪。大将の腕の中はどないだった?」

「いいなぁー凪ちゃん。沙和も抱きしめられたいのー。」

「そ、そんな・・・・・・・・。」

「抱きしめられたと言っても、多分一刀様は無意識で・・・・。私など女と意識してくれる筈はない。」

「そんなことないのー。凪ちゃんは可愛いんだから。」

「そうやなー、いずれ閨にも呼んでくれるかもしれんな。」

「ねや・・・・・・・・。」

またもや茹で蛸になる凪

「でもなー、ありゃきっと春蘭様も大将に抱かれてるで。」

「ほかにもいっぱい女の人がいそうなのー。」

「そっ、それは・・・・・一刀様は君主なのだから・・・・。」

「そやなぁー、ウチも末席に並べてくれれば良いしなぁー。」

「沙和もそうなのー。あの厚い胸で抱いて欲しいのー。」

「おっ、お前達。ふっ、不謹慎だぞ。」

「凪ちゃんならもう少し上の方を狙えるかもしれないの。」

「応援しとるでー。」

「そっ・・・・・・・・そんなぁ」

真っ赤になったままうつむく凪だが、抱きしめられたときに見せられた一刀様の笑顔を思い出すと胸が熱くなる。

「一刀様・・・・・・・」

恋する乙女のハートの中身は今完全に固定されていた。

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凪大好きな私が書きました、幕間凪ストーリーいかがでした。

相変わらず昔の少女漫画風なのはお許しください。作者の芸風ですw

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2009年4月 4日 (土)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√23

次の日春蘭が戻ってくると3人の少女を一刀の前に連れてきた。

「この者達、助けに行った街の自警団をしていましたが、見所があるので一刀様に引き合わせようかと。」

俺の前に来ると少女達は礼をした。

そして、何かぼそぼそと内緒話をしている。

「なに、天の御遣い様っていい男やなぁ。」

「そうなの、一目惚れしちゃいそうなの。」

「おい、州牧様の前だぞ。静かにしろ。」

そこで俺はわざと大きく咳払いをする。

「コホン!」

驚いて前を向く3人。俺は春蘭に尋ねる。

「3人とも結構出来るの?」

「はい、一刀様の力になることは私が保証します。」

「春蘭が認めたのなら大丈夫だね。俺が兗州の州牧の北郷一刀。名前を聞かせてもらえるかな?」

「あ、はい。私どもから名乗らずに申し訳ありません。私は楽進文謙、真名は凪と言います。」

「ウチは李典曼成、真名は真桜っていうんや。よろしくたのみます。」

「はーい、私は于禁文則なの。真名は沙和っていうの。よろしくお願いしますなの。」

「それじゃぁ、凪、真桜、沙和。よろしくね。」

「はい、北郷様。」「はいな」「はーい。」

「俺のことは一刀で良いよ。さて、君たちの任務だけど・・・・」

「取りあえず君たちには治安維持の任についてもらおうか。俺の担当だから直轄って形になるかな。」

「え、州牧様が治安維持なんかされてるん?」

驚く三人

「ウチも人手不足でね。そんな訳だからよろしく頼むよ。」

「今日は休んで良いよ。明日街を案内しよう。」

「はーい。」

それぞれ用意された部屋に戻っていく3人を見送りながら春蘭に話しかける。

「なかなか良い子達だね。ありがとう、春蘭。」

「はい、一刀様のお役に立てればと思って。」

「おいで、ご褒美を上げるよ。」

「はい!」



そして次の日

三人を引き連れて俺は街に出た。

そして、町の様子を簡単に説明した。

「大体こんな感じかな。それじゃぁちょっと訓練場に寄っていこう。」

「はい?」

戸惑いながらも付いてくる三人

そして、訓練場に到着すると俺は三人に話しかけた。

「明日から遠征なんだ。聞いてるよね?」

「ええ、私たちも参加すると聞いています。」

凪が代表して答える。

「だから今日は訓練場には誰もいないんだ・・・・・・・・。」

そう言いながら壁に掛けられた木刀を取る。

訓練用に作らせた、中に鉄の芯の入った特注品だ。

「春蘭が認めた腕、ちょっと見せて貰おうかと思って。1人ずつ掛かっておいで。」

「なるほど、私たちの試験という訳ですか・・・・。」

「いや、試験と言うほどではないよ。試験なら春蘭が認めたという時点で合格してる。」

「ただ、俺の好奇心かな。各自得意技も知っておいた方がこれから役に立つだろうし。」

「解りました。では、私から行かせて貰います。」

凪が両手を肘を曲げるように前にだして構える。

いわゆるボクシングスタイルだ。

「へぇ、凪の得物はベアナックルなんだね。」

「べあなっくる?」

「あぁ、天界の言葉で素手って事だよ。」

「はい、では行きます。」

凪は軽いフットワークからジャブとストレートを繰り出した。

「へぇ、速いねぇ。」

一刀はその拳を刀で受け流す。

「そんなっ、私の拳を受けても木刀が無事だなんて。」

彼女の拳は速くて重い。対する相手は普通リーチの長さで攻撃するか拳を避けて一撃を狙う。

なぜなら拳という打撃武器を剣などで受けると大抵折れたり曲がったりしてしまうからだ。

「なかなか威力が有るよ。鋼の芯の入った練習用の剣じゃなければちょっとやばかったかな。」

逆に言えば、その重さの剣で一刀が凪の拳を捌いていると言うことでもある。

「でも、やっぱり長い武器に対しては不利だよねぇ。」

一刀が言うと凪はニコッと笑って動きを止める。

「私にはこれがありますから。」

「あ、凪ちゃんこんな所であれ使うきなのー。」

「うわ、やばいって。避難せなあかん。」

彼女の右手に気が集まっていくのが解る。

「へぇ、これが凪の本気か。」

俺はその様子を見て自分も集中を始める。

凪の右手の気が傍目から見ても解るほどに集まったとき彼女は一気にその右手を突き出した。

ブオーン

彼女の集めた気が弾となって俺に向かって突進してくる。

俺はその気弾を剣で受け止めた。

気弾はそのまま俺を1m程後退させる。

俺はそれを破裂させないように自分の気で相殺させる。

彼女の気は段々消えていった。

「凄いよ、凪。驚いた。こんな技があるならリーチは関係ないね。」

本気で気弾を撃ってしまったことに驚いて近寄ってきた凪を抱きしめる。

「えっ、えっ」

男と接することに慣れていないのだろう、真っ赤になって照れる凪。

「春蘭が認めただけのことはあるね。」

「で、でも、一刀様もすばらしいです。私の気弾を相殺するなんて。」

「あれが精一杯だったね。弾いたり避けたりしたら訓練場が大変なことになっていただろうし。」

「あっ、済みません。」

「良いよ良いよ。なぜかウチの子達は本気になると色々破壊するから。でも出来ればあの技は敵にだけ撃つようにしてね。」

「はい、解りました。」

「そ、それで・・・・・・。」

「ん?」

「私はいつまで抱かれているのでしょうか?」

真っ赤な茹で蛸のように成っている凪を俺は腕から解放する。

「ごめんごめん。それじゃぁ次の子行こうか。」

そして3人の実力を見て、俺は安心する。

『大分戦力が充実したな。これで黄巾党退治も何とかなるだろう』

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2009年4月 3日 (金)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√22

次の日の夕方頃に春蘭が戻って来るというので俺たちは遠征の準備をし始めた。

執務室で俺は桂花に尋ねる。

「そう言えば例の件の調べは付いているのかな?」

「は、はい、黄巾党の首謀者、張角についてでしたね。」

俺は黄巾党の行動を見ていると不自然な点がいくつか思い当たった。

俺の記憶にある黄巾党は官軍も恐れるほどの戦力で天下を二分するほどの勢いだった筈だ。

だが、今戦っている黄巾党は、ちょっと弱すぎる。

しかも、行動に一貫性が無く、反乱を収めに行っても首謀者は大抵その地の山賊で黄巾党自体が踊らされている感が強いのだ。

『数だけは多いのだけどね・・・・・・・。』

「こちらにまとめてあります」

俺は桂花から書簡を受け取ると広げて眺めた。

軽く目を通して気が付いたのは、実際に張角が指揮を執って起こった戦闘がないこと。それは彼女の姉妹にとってもその限りではないこと。

それらの意味は、彼女たちに大陸を統べる意志のないことを示していた。

「ふむ、やっぱり。」

「何か解りました?」

「どうやら首謀者の張姉妹は祭り上げられているだけかもしれないな。」

「その意見には私も賛同します。ですが、これだけの騒動を起こしてしまったのだから、その責は負わないといけませんね。」

「いや・・・・・・・利用出来るかもしれないなと思って。」

「そ、それは危険です。」

「ふぅむ、成り行き次第かなぁ。ともかく、この騒動を収めないとね。」

そう言いながら書簡をチェックする一刀を見ながら、桂花はまた不安を感じていた。

『一刀様の周りに、また女の子が増えてしまう・・・・・・・・しかも今度は何万人もの男性を魅了した女ですって・・・・・。』

『一刀様の為には必要なのかしら・・・・・・。』

あまり考えると鬱になるので仕事に目を向ける桂花だった。

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今日新聞に金城武のインタビューが乗っていて

「孔明らしく見せるのに努力しました。」とか書いてあるのを見て、金城武が「はわわー」とか言っているのを思い浮かべてしまいました。

これは多分病気w?

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2009年4月 2日 (木)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√21

帝の使者を帰してから四日が経った。

その間やったことは周囲の盗賊の退治と黄巾党の補給線を潰すことだった。

今日も春蘭は山賊退治に奔走していた。

「さて、今出ている春蘭の部隊が帰ってきたら遠征軍の編成をするよ。」

「はい。解りました。しかし・・・・。」

桂花が言葉を濁す。

「指揮系統が若干不安がありますね。」

兵の数は大分増えてきていた。だが、それを指揮する将軍が足りなくなっていた。

「春蘭、秋蘭の二人以外は親衛隊長の季衣くらいだからなぁ。後は啼かず飛ばずか。」

「まぁ、いざとなったら俺も前線に出るけど。もう少し将らしい将が欲しいかなぁ。」

「一刀様には出来るだけご負担を掛けたくありません。私の策で補って見せます。」

「桂花にも期待しているよ。」

「あ・・・・・・・。」

俺は軽く桂花を抱きしめる。目をつぶる桂花。その距離が0に近づいていく。

そのとき・・・・・

「大変です。街で許緒将軍が暴れていると・・・・・・。」

伝令の兵が司政室に飛び込んでくる。

「はぁ!?」

驚く俺とあきれる桂花、だんだん慣れてきたようだ・・・

急いで駆けつけるとそこは大変な状況になっていた。

家が2軒ほど半壊になり道が削られていた。

その回りには人だかりが出来ていて、その中心には二人の少女がいた。

片方はハンマーを振り回している季衣だ。

もう一人は季衣と同じくらいの歳の少女。その手には巨大なヨーヨーを持っている。

その時点で一刀には察しが付いた。彼女が典韋なのだと。

だが二人は親友だったはずなのになぜこんな所で戦闘になっているのかは全く理解出来なかった。

ヨーヨーを持った少女が叫ぶ。

「何でもっとちゃんと連絡してくれなかったの?」

季衣が返事をする。

「城にいるって手紙を書いたじゃないか。」

「季衣が城で働いているって、信用出来るわけないでしょ。大きな家だってお城だってこの間言っていたし。」

「そんなにボクのこと信用出来ないの?」

「だって、何にも言わずに村からでてっちゃうし・・・。」

「ボクが出て行くとき食材探しで流琉は居なかったじゃない。」

「誰かに伝言していけば良かったでしょ。」

「そんなこと・・・・・ボクが気が回る訳無いじゃん。」

『あーあ、開き直ったな季衣。これは収まりそうにないなぁ。』

横で聞いていた俺は周りの被害を確かめる。

いい加減収めないと酷くなる一方だ。

『春蘭が居てくれれば楽だったんだけどな・・・・』

巨大兵器の激突はなかなか迫力がある。このパワーを押さえつけるのは大変そうだ。

「まぁ、やってみるか。」

俺は軽く息を吐いて集中した後、二人が同時に得物を投げる瞬間を待って間に割って入った。

「あっ、一刀様。」

「あっ、兄ちゃん。」

叫ぶ桂花と季衣だが、俺はそれを気にせずにまず季衣のハンマーに近づいた。

そして迫り来るハンマーに向かって右手を出すと当たる瞬間に回転して軌道を変える。

その変えた軌道でヨーヨーを絡め取った。

「ふぅ、うまくいった。」

俺はほっとすると、得物が絡まってバランスを崩している少女達を、紐を引っ張るようにしてこちらに引き寄せる。

そして、前の方につんのめってくる少女達を左右の手で抱き留めた。

「こら、おいたはそれくらいにしなさい。」

「はれっ・・・・、にいちゃんごめん。」

あっという間に俺に抱き寄せられた季衣は驚きながらも素直に謝る。

「あれ・・・・・そんな・・・・・・。」

もう一人の少女は驚き戸惑っている。

俺は彼女を手から解放すると話しかけた。

「典韋・・・・ちゃんだったかな。手荒なことをしてごめんね。」

「あっ、いえ、私こそ、周りが見えなくなっちゃってごめんなさい。」

「落ち着いたら仲直り出来るかな?」

「はい・・・・・・・季衣ごめんね。私驚いちゃって。」

「んーん、ボクこそ流琉が来てくれて嬉しかったんだ。」

「よし、じゃぁ俺も自己紹介しておこうかな。ここの州牧の北郷一刀っていうんだ。天の御遣いって名の方が有名かな。」

「え、州牧様・・・・じゃぁ、季衣、お城で働いてるって本当なの?」

「うん。言ったでしょ。」

自慢げに言う季衣。典韋は目が丸くなっている。

「君の話は季衣から聞いているよ。典韋ちゃんが良ければ季衣と一緒にお城で働かないかい?」

「え、いいんですか?」

「ああ、先ほど力は見せて貰ったしね。あれなら充分通用するよ。」

「はい、お願いします。私の真名は流琉って言います。そちらで呼んでください。」

「ありがとう、流琉。俺は一刀で良いから。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・季衣は兄ちゃんって呼んでますよね・・・・私も同じように呼んでも良いですか?」

「ああ、構わないよ。よろしく、流琉。」

「はい、兄様。」

「ははは、なんだか照れくさいね。」

「うふ」

和やかな雰囲気が流れている中、1人気が気じゃない人物が周りで見ていた。

『なんだか少しずつ女の子が増えていくのね・・・・・嫌な予感がするわ・・・・。』

『戦力が充実するのは嬉しいけど・・・・・いいえ、一刀様のために戦力はいくらあっても良いのよ。喜ばなくっちゃ。』

1人納得する桂花だった。

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2009年4月 1日 (水)

恋姫無双SS→真・恋姫無双 魏√20

使者からの詔は桂花の言ったとおり黄巾党に関することだった。

冀州の広宗に黄巾党が集結しつつあるということと、数が多いので官軍もいくつかの勢力で連合を組むということ。さらにそれに参加して欲しい言うことだった。

俺はさっそく軍議を開いた。

「さて、どう思う?」

「良い機会です、黄巾党を打ち倒して我らの強さを諸侯にも見せつけてやりましょう。」

春蘭は当然のように言い放つ。

「まぁ、脳筋ほど簡単には考えていませんが。概ね賛成ですね。」

相変わらず一刀以外には辛辣な対応をする桂花だった。

「すでにある程度情報は集めてあります。本拠の情報もすでに半月ほど前に手に入れてありますし・・・・。」

「一刀様が仰ったとおり、糧食の不自然な動きを捕らえていれば意外と簡単でした。」

そんな桂花の台詞に春蘭がかみつく。

「ならなんで我が軍だけで出陣しなかったのだ?先に倒してしまえばもっと名声は広がっただろうに。」

そんな春蘭の台詞を桂花、秋蘭はあきれたよう仕草を見せる。

「姉者、黄巾党の主力は20万とも言われているのだぞ。我が軍だけでは無理だ。」

「朝廷に報告という手も考えたのだけど、くだらない乱戦の先鋒を取らされる可能性があるのでやめたのよ。」

桂花がさらに説明を加える。

「その代わりにある程度の情報は裏から流しておいたのだけど・・・・・・ここまで時間が掛かるなんて相変わらず無能者の集まりね。」

「まぁ、準備を万端に出来たのが救いでしたね。」

ある程度意見が出きったと見て俺はまとめに入る。

「それじゃぁ、使者には了解したと言っておくよ。出陣は・・・1週間後としよう。」

「解りました。」

元気よく答える桂花だが春蘭は不満げに言う。

「ずいぶんゆっくりなのですね。迅速を信条とされる一刀様らしくもない。」

「何をすねているのよ。貴女がすねても可愛くないわよ。一刀様には考えがあって出発を遅らしているのよ。脳筋の貴女には理解出来ないでしょうけど。」

「何だと!」

さらに機嫌を悪くする春蘭に俺は優しく声を掛けた。

「遠征になるからね、後の憂いを立っておかないと。周辺の賊どもを一掃しておこう。」

「出発までは少し忙しくなるよ。春蘭には頑張って貰わないと。」

「はい!任せてください!」

『姉者、相変わらず可愛い・・・・・』

あっという間に機嫌の直る春蘭を微笑ましく見つめる秋蘭だった。

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