真恋姫†無双SS 董卓√ 第5話
コメント有り難うございました。
出来るところまで続けますのでご期待ください。
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光に目が成れた時、目の前には立ち尽くす2人の男と、倒れている太った男が居た。
「ここはどこだ?」
そして、周りを見回すとすぐ後ろに女の子が尻餅をついていた。
状況は解らないが女のが危機的状況なのは何となく解った。
その上で俺は男達を睨み付ける。
しかし、男達はかなり動揺しているようだ・・・・
「なんだ、今の光は?」
2人の男のうち、長身の男が叫ぶ。
「・・・・・・解りやせんが・・・・こんなのを街のうわさ話で聞いたことがありやす。」
小柄な男が長身の男に話しかける。
「・・・・・まさか・・・・天の御使いの話か?」
髭を生やした長身の男は怯えたようにそれに答える。
「光と共に光を纏って・・・・あの服、光ってやすで・・・。」
「デブを一撃で倒したワザといい・・・本物かもしれないな・・・」
「どうしやす?」
チビの男も怯えている。
「ここは・・・・・退散だ!」
「はい!」
そう言うが速いか脱兎の如く逃げ出す。
それに続いて太った男も逃げ出した。
「おーい、オラも置いていかないでくれ-」
逃げ出した男達を見送ると、俺は一息ついた。
そして後ろの女の子に話しかける。
「大丈夫かい?」
「は、はい」
よく見ればとても可憐な少女で、今まで見た女の子の中でも飛び抜けた美少女だった。
「そ、そ、そうかい・・・・・それは良かった。」
少しドモリ気味に俺は言葉を返すが、気どったことはとても言えない・・・
すると、彼女の方から俺に話しかけてきた。
「貴男様は、天の御使い様なのでしょうか?」
「え!?」
俺は突然の彼女の台詞にかなり焦りを覚えたが、なぜだかその時の彼女の瞳に強いものを感じた。
「い、いや、そんなものではないと思うけどね・・・・済まないけどここはどこなのか教えてくれるかな?」
「・・・・・・あ、ごめんなさい。いっ、いえ、助けて頂いて有り難うございました。」
なんだか突然慌てたように少女はお詫びとお礼を言った。
何となく先ほどの台詞は、俺を試す為に言った様な気もするが、悪い気はしない。
「うーん、ごめん、正直俺はここがどこだか解ってないんだ・・・・・・どこなんだろう・・・ここは?」
先ほどの穴と良い、現実的でない現象が起きまくっているし・・・・もしかしたら夢なのかもしれないけど、現状把握を優先してみる。
「あっ、はい。ここは涼州、隴西郡です。」
「・・・・・・ごめん、全く解らない・・・・」
「貴方はどちらのご出身なのですか?」
「東京、浅草・・・・・でも多分解らないんじゃないかな?」
穴から落ちて異世界って、ゲームとかアニメだったら良くある展開だけど・・・自分がまさかそんなことになるなんて・・・
でもここまでの展開を見ればそう思うしかあり得ない・・・
そこで俺は重要なことに気がつく。
「あ、ごめん。君の名前を聞いていなかったね・・・・俺は北郷一刀、君はなんて言うの?」
ここまでの流れを見ればカタカナの名前を言われても不思議じゃないな・・・・最近見たアニメだけど・・・・
しかし、その考えは全く逆の意味で裏切られる・・・・
「わ、私は・・・・・・姓は董、名は卓、字は仲穎と言います。」
「え・・・・・・?」
俺はその言葉を聞いたときに、とあるゲームを思いだす。
昨日及川とやっていたゲームだ・・・・
「と・・・・董卓?」
「あ、はい、董卓・・・・です。」
「そ、それはまた・・・・『凄い名前をつけられたものだね』」
そう言おうとしてその言葉を飲み込んだ。
女の子の名前をそんな風に言うのは良くないだろう。
「変ですか?」
そんな俺の表情を読んだのだろう、彼女は少しキョトンとして話しかける。
「いや、そんなことはないよ・・・・。」
俺は動揺しながらも返事をする。
しかし、明らかに重たくなってしまった空気を何とかしようと俺は話しかけようとするが、それは彼女も同じ事を考えていたようだ。
「「あの」」
2人は顔を突きつけて同じ台詞を同時に付いた。
そして顔を見合わせると・・・・・
「「プッ!」」
と、同時に笑ってしまっていた。
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この記事へのコメントは終了しました。
コメント
読ませてもらいました。続き楽しみにしてます。
投稿: RuY | 2010年3月11日 (木) 13時28分
純愛月ルートだと・・・
期待せざるをえないな
投稿: stan | 2010年3月11日 (木) 21時28分
最近TINAMIの方で貴方の作品を読まさせていただき面白かったのでこちらの作品も一気にここまで読まさせていただきました。これからも頑張ってください^^
投稿: M.S | 2012年2月29日 (水) 01時33分