真恋姫†無双SS 董卓√ 第27話
「どうしたんだい?君は、張遼さん?」
騒ぎの起きている場所まで行き、俺は張遼に話しかける。
「おぉ、北郷の兄さん。大変や!こちらに賊軍が向かってくるで!」
「ふむ、どのくらいの数だったの?」
「なんや、あんまり驚いてへんなぁ・・・」
「一応、予想はしていたからね。で、どのくらいの戦力か解る?」
張遼は少し頭を捻ってから言った。
「大体だけど5000位は居たで。」
「えっ、5000かぁ、それはちょっと想像以上だよ。」
俺はこの砦の様子を確認する。
5000の兵を入れるとなると完成度は5割くらいか・・・・・・
俺は張遼にお礼を言い、そして尋ねた。
「教えてくれて有り難う。でも何でわざわざ?」
「あ、あぁ、そうやな・・・・・・・お兄さんを気に入ったからやな。」
少し照れながら言ったその言葉に俺は胸がどきどきした。
「えっ、ああ・・・・・そっか・・・・・有り難う。」
「で、どうするんや?いくら砦があってもこの数じゃそうそう持ち堪えんやろ。」
「そうだね・・・・・・・・。」
俺は冷静に状況を考える。
援軍を呼びに行ったところで早くて一週間は掛かるだろう。
それまで持ち堪えるかは微妙な感じだ。
そして改めてこの砦を見る。
5000の兵を入れるにしては少し手狭だ。
まだ未完成と見るならそうなのかもしれない・・・・ではなぜ未完成の砦に兵が訪れたのか・・・・
落とされたことを知って奪い返しに来たのか?
しかしそれにしては対応が早すぎる・・・・
「張遼さん、少し聞きたいことがあるんだけど・・・その山賊達は何か変わった点はなかった?」
俺は張遼に再度尋ねる。
「うーん・・・・・・・」
張遼はさらに頭を捻る。
「そういえば結構傷んでる奴らが居たなぁ・・・・どこかで一戦やらかしたのかもしれへんわ」
その言葉を聞いた俺は思いつくことがあった。
「そうなんだぁ、それなら持つかもしれないな・・・・」
そう言いながら副官に指令を出す。
「賊軍がこちらに向かっているからこの砦を死守するよ。各自配置につかせて。」
「城には報告の兵を送って。でも援軍は必要ないことを連絡して。」
俺がそう言うと張遼は反論する。
「おいおい兄さん、少し傷ついていても5000の兵やで・・・・守りきれるのかいな?」
しかし、俺は堂々と言った。
「あぁ多分大丈夫。何とかなるよ。」
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久しぶりの更新です。
萌将伝は一度終わって乙女演技を見直しています。
可愛く画かれた乙女達が良いですよね。
詠とか焔耶とかもデレて最高です。
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