真恋姫†無双SS 董卓√ 第28話
張遼が現れてから数刻後にこちらの斥候からも敵軍の様子が確認出来た。
数は約五千。
この陣に向かって真っ直ぐ向かって来ているとのことだ。
頭に黄色い布を巻いていることから黄巾党の一団だと言うことが解る。
俺は旗を陣に目一杯翳すように指示する。
敵に対しての威嚇と斥候に対しての撹乱が目的だ。
そして、陣幕で一息ついた張遼に話しかける。
「張遼さん、いまのうちなら反対側から脱出出来るよ。」
「ふーん、優しいなぁアンさん・・・・・でもウチはこの戦、付きおうたるわ。」
「えーと、でも張遼さんは俺達の軍とは関係ないよね・・・・」
「そんな寂しいこと言わんといてや・・・・・乗りかかった船や・・・・・それに・・・・」
「それに・・・?」
「これだけの戦力差をどうにかするっちゅうアンさんの手を見てみとうなったんや。」
「なるほどねぇ・・・・信用して貰えたのかな?」
「どっちかって言うと逆や。ウチは失敗したときの保険みたいなもんだとおもっとき。」
「へ?」
「アンさん1人くらいならウチが逃がしてやるから。」
「あぁ・・・・・そうならないように頑張るよ・・・・でも・・・・・・ありがとう。」
「・・・・・・・・・そない言われると照れるな。」
少し頬を赤らめる張遼にドキッとしながら、俺は立て続けに届く諜報に耳を傾ける。
どうやら敵軍はこちらを確認して少し手前で陣を整えている様だ。
「俺の予想通りならすぐに攻撃してくるはずだ。緊張を解くなよ。」
全軍にそう通達すると、その通りに敵軍は間を置かずに攻撃を開始した。
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萌将伝で恋姫分を補充出来たのでSSも頑張りたいと思ってます。
次か次ぎに意外な人が出てくるかも
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コメント
久しぶりです。読ませてもらいました。次回楽しみにしてます。
投稿: RuY | 2010年8月 2日 (月) 22時22分