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2010年9月12日 (日)

TINAMI用予定だった書きかけ・・・・

相変わらず暑いですね・・・・

何にもないのもアレなのでTINAMI用に書いたSSのさわりだけ上げてみます。

ベースは萌将伝に成ります。

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「ご主人様ぁ、暑い、暑いよう。」

俺の横で両手をバタバタさせて騒いでいるのは蒲公英だ。

そんなに騒いでいたら余計暑くならないかなと思いつつ、俺もこの暑さには相当頭が溶けていた。

「そうだ、泳ぎに行こうご主人様!前に作ってもらった私たちの水着が見られるよ・・・・・ね!」

そう蒲公英が魅力的な案を提示するものの俺は首を振った。

「だめだ。仕事がたまっていてそれどころじゃない。」

実際俺の眼前には山のように積まれた書簡が聳えている。

「えー、いいじゃん。そうだ・・・・・ご主人様と二人っきりなら蒲公英水着無しでも良いよー。」

「えっ・・・・・・」

相変わらず大胆な蒲公英の発言に少し心が揺れ動いたがこの書類を置いて行ったときの愛紗の台詞を思い出す。

 

『ご主人様は民のことを第一に考えておられる方ですから案件を放って置いて遊びに行かれる・・・・・・なんてことは当然無いですよね。』

 

そう言いながらにこやかに大量の書簡を置いて行ったのだ。

その笑顔には寒気さえした。

「ダメだ、ダメだ。この書簡を片付けないと俺に未来は来ないのだ。」

そう言う俺に蒲公英はさらに口を脹らまして言った。

「ぶーぶー・・・・そんなに愛紗が怖いの?」

「解ってるなら聞くな・・・・・」

「うーーーーー」

蒲公英も愛紗の恐ろしさを思い出したかのように黙ってしまうが少し経ってまた口を開いた。

「ところでご主人様、天の国にはこんな暑い日に涼をとる方法って無かったの?」

突然の蒲公英の質問にちょっと虚を突かれたが、そう言われてみればと俺は返事をする。

「そうだなぁ・・・・氷菓子とか、冷水とか有ったが、究極なのはクーラーとか扇風機かな。」

「くうらーってなに?」

「まぁ、ちょっと説明し難いよなぁ・・・・・」

「せんぷうきってのはなんだか涼しい感じもするけどくうらーは全然わかんない」

「冷たい空気が出る絡繰りなんだけど・・・・実現は無理かな・・・・俺も良く仕組みは解らないし・・・・」

「えーっ、そうなんだぁ」

ガッカリする蒲公英のを見ながら俺は一つ思いついたことがあった。

「でもな、蒲公英。俺の居た世界にはこんな言葉があるぜ。『心頭滅却すれば火もまた涼し』ってな。」

それを聞いた蒲公英が頭を捻る。

「えーっと、それってどういう意味?」

「つまり涼しいと思い込めば火の中でも涼しいって意味だったかな」

「そんなの脳筋の理論じゃん。」

蒲公英は舌をはぁはぁ言わせながら反論する。

しかし、そういう風に言われると俺も少しムキになる。

「それとなあ、俺が居た所には我慢大会ってのが有ってだな・・・・」

「暑さを如何に耐えるかという精神修行も兼ねていたのだよ。」

「うっへーー。」

それを想像しただけで気分が悪くなった蒲公英だったがその時に意外な方向から声がした。

「へー、面白そうじゃん。」

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こんな感じで書いてました。

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