真恋姫†無双SS 董卓√ 第31話
俺達が守る中央はかなりの激戦と成る。
場所が広いだけあって敵軍の数も多いからだ。
それでも流石に砦と成っているので即白兵戦とは成らない。
とりあえずは弓の打ち合いである。
俺は即興で柵に窓を付けさせた。
そこから弓を射たり、槍を突き出したりするためである。
昔テレビの情報番組で城の防衛の際に作られたというのを参考にした。
それが意外と弓をかいくぐり接近してくる敵達に有効だった。
「敵の様子はどう?」
俺は副官に尋ねる。
「は、数カ所取り付かれては居ますが全て撃退しています。」
「こっちの被害は?」
「幾人かけが人は出ていますが、まだまだ損害は微少です。」
「ここを乗り切れば勝てるよ。後一がんばりだね。」
「はい・・・・・しかし、城から援軍はまだ届かないと思われますが?」
俺の自信満々な態度とは逆に、不安を感じた副官は尋ねる。
「あぁ,それはね・・・・・・・」
俺が副官の疑問に答えようとしたとき、物見の兵から報告が入る。
「敵軍後方に砂塵有り・・・・・現在は正体不明です。」
その報告を受けて俺はにやりとした。
「これが援軍でしょうか?」
副官は俺に尋ねるが俺はまだ冷静に答える。
「まだ正体はわからないけどね、予想よりも少し早いし・・・・・敵の援軍という可能性も有る。」
そうこうしていると続けざまに報告が入る。
「後方から接近中の部隊の、旗頭は「馬」おそらくは隣国の馬騰の兵だと思われます。」
「どうやらビンゴのようだね。」
「びんご?」
「味方だって事だよ・・・・・・馬騰軍はどうしている?」
「速度を落としていません。どうやらこちらに突っ込んで来る様子です。」
「よし、連携して叩くよ。馬騰軍が突入すると同時にこちらからも兵を出して。」
馬騰軍が黄巾党達の後方から突っかかると同時にこちらの兵は打ち方を止め、前方から槍兵を突入させた。
数の優位を完全に分断された黄巾党達はとたんに逃走を始めた。
「よし、勝った。」
俺が気勢を上げると兵達も歓声を上げた。
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久しぶりの更新です。
涼しくなったのでがんばれるかも^^;
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コメント
久しぶりですね。続き楽しみにしています。
投稿: RuY | 2010年10月31日 (日) 15時01分