真恋姫†無双SS 董卓√ 第32話
戦いを終えると、こちらの陣に向かって2人の将らしき少女が馬に乗ってやってきた。
そして、俺達を見つけるとその少女は馬を下りて近づいてくる。
「我が名は馬孟起。この軍の大将は居るかい?」
凛とした透き通った声を発する。
「あぁ、俺がそうだよ。」
俺は一歩前に出て答える。
しっかり見ると整った顔立ちに少し太めの眉、今まであった娘達とは変わった魅力がある。
『この娘が馬超なんだね・・・・・・女の子なのは想定内か・・・・』
俺が見つめると、突然馬超の態度が変わった。
「えっ、えっ・・・・・・・・・・」
顔を赤らめる馬超。すると、隣に居た少女が突然話し出す。
「翠姉様は男の人に慣れてないからねぇ、貴方が天の御使いさんですか?」
先ほどの馬超の荘厳そうな態度よりも気さくな感じでしかも可愛らしいと言う言葉が似合う少女が話しに割って入った。
「えーと、そう呼ばれることが多いかな・・・・君は?」
馬超と同じく太い眉毛を持っているが、人懐っこしい瞳をキラキラさせてその少女は答えた。
「やっぱりーー!へーーー、なかなか男前じゃん。あっ、私は馬超の従姉妹の馬岱って言います。」
俺はその勢いに押されてポーットしてしまうと、我を取り戻した馬超が馬岱をしかりつけた。
「蒲公英、いい加減にしろ!・・・・・・・え、えーと、御使いさん?」
困ったようにこちらをチラチラと見ている馬超を見て、俺は自分が名乗って無いのに気がついた。
「あぁ、名乗ってなかったね。俺の名前は北郷。字とかは無いんだ。」
「へぇーそうなんだー、いかにも天上人みたいな感じで格好良いね-」
叱られたことも全く意に介さずに変わらないテンションで話しに入ってくる。
馬岱ちゃんはとても明るい娘のようだ。
しかし、その馬岱の頭に馬超の拳骨がヒットする。
「あたっ!」
頭を抑えて蹲る馬岱。
「だからお前は静かにしてろって・・・・・・私の話が終わらないじゃないか・・・・・」
そう言って馬超はこちらを向いて両手を合わせた
「北郷さん・・・・だったか・・・・・黄巾党退治の援護・・・・・ありがとうな」
余りこう言った謝辞に慣れていないのか、若干辿々しくはあったものの、礼を尽くした少女に俺は当然礼を返す。
「こちらの方も馬騰軍が来てくれなかったら全滅だったよ。ありがとうね。」
にこやかに返答する俺に、本当に慣れていないように顔を赤らめながら深々と頭を下げる少女がいた・・・・
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いやぁ久しぶりの更新です^^;
いまだに月が俺の嫁なのは変わりませんw
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